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仕事の不安から来るストレスをどう対処したらいいの?就労支援スタッフからのヒント 

就労スキル 2024.08.05

仕事に対する不安やストレスは誰にでもあるものです。仕事の調子の波はあり、上手くいってて気持ちの面も順調な時があれば、何かが上手くいかずに気持ちがしんどくなってしまうこともあります。不安への対処やストレスコントロールに効く万能な方法はありませんが、自分の気持ちや悩みの内容を振り返ることで見えてくる対処法があります。

今回は就労移行支援事業所のスタッフが、頭の中の整理のコツと、適切な対処法を考える方法について紹介します。

仕事の不安の種類

仕事にまつわる不安はさまざまですが、一般的に次のようなものが挙げられます。

業務内容への不安

・新しい仕事やタスク
・自分の能力やスキルが要求される新たな挑戦に対すること
・業務の複雑さや、知識不足によるもの

人間関係への不安

・新しい人間関係の築き方に対する不安
・同僚や上司との関係性やコミュニケーションに対する不安

将来への不安

・キャリアや将来に対する不安
・会社や業務の安定性
・新しい技術や業界の変化

評価への不安

・自分の業績や成果が評価されること
・能力や期待に応えるプレッシャー

一例となりますが、このように仕事に関わる不安は様々な背景があります。

「漠然とした不安」という言葉がある通り、自分自身の不安はなかなか言語化をすることが難しいこともあります。

自分の気持ちを見つめ直してみることで、明らかになる不安もあるため、不安を整理する方法を紹介します。

不安の原因を整理

不安の感情は複雑で、複数の原因から生じることがあります。それぞれの不安の原因を具体的に整理し、明確にすることが気持ちを整理するための第一歩になります。

Ⅰ.自分の気持ちを書き出す

不安な気持ちを紙に書きだしてみましょう。PCやスマホで書いてみるのも良いです。大切なのは、頭の中でぐるぐるしている言葉を、まずは外に出してみることです。

Ⅱ.第三者に話してみる

自分にとって話しやすい人に、自分の気持ちを話してみましょう。その時に家族や友人には話しづらいこともあるかと思います。そうした時に頼れる第三者がいると心強いものです。

就労移行支援事業所 ヴィストキャリア横浜駅前には、社会福祉士や公認心理師、作業療法士、キャリアコンサルタント等の資格を持つ専門性の高いスタッフが在籍しています。

これから仕事をしたいけど不安がある、復職を予定しているが困っていることがある等、お困りのことがあればお気軽にご相談してください。

Ⅲ.リラクゼーション法を取り入れる

心の緊張が高い状態では、自分の気持ちを整理することが難しくなります。そういう時には、まず気持ちの緊張をほぐしましょう。瞑想や深呼吸、ヨガ等のリラクゼーションをまず試してみることも一つの手です。もし瞑想を試しても集中が全く続かないようであれば、まずゆっくり休みましょう。

自分自身の不安に向き合うことにもエネルギーは必要です。特にしんどい時には考えすぎないこと、一時的に保留にしておくことも一つの手段です。また、眠れない、食欲がない、気力が湧かない等の状態が続いている時には、受診をするようにしてみましょう。

不安の原因に対する対処の例

不安の原因が明確になったら、それに対する具体的な対処法を考えてみましょう。

Ⅰ.相談者を見つける

同じ業務に取り組んでいる人を見つけて、仕事に必要なスキルや役立つ情報を集めてみましょう。誰に相談をすればいいかをまず明確にすることで、新しい業務に取り組む時に負担感が変わってきます。

Ⅱ.情報収集と勉強

新しい仕事に必要なスキルを調べ、整理をしてみましょう。会社の研修制度を活用することも有効です。これから仕事を探す方は、会社の研修制度について先に調べてみると、仕事を始めてからのイメージがしやすくなるでしょう。

Ⅲ.コミュニケーションの練習をする

他者との関係性を良好に保つコミュニケーションの練習をしてみましょう。本で学ぶことも一つですが、一人で練習をすることは難しいものです。SST(Social Skills Training)等、ロールプレイ方式で練習をする方法があります。

ヴィストキャリア横浜駅前では、SSTでのコミュニケーション練習や、自分も相手も大切にするコミュニケーションを学ぶアサーション等のプログラムを提供しています。

Ⅳ.目標を設定し、計画を立てる

自分自身の成長目標や、達成したいことを設定し、それを達成するための計画を立ててみましょう。

例えば、「簿記2級の資格を取ること」を目標に設定したとします。必要な勉強量に対して、自分自身が確保できる勉強時間を設定し、試験を受ける時期を設定する。このように、一つ一つの事を整理しながら計画を立てていくと、今何をすればいいかが明確になってきます。また、最初に完璧な計画を立てる必要はありません。進捗を確認しながら、適宜修正をしていくことが大切です。

Ⅴ.気楽でいること

これまで挙げた対処法の中で、最も難しいですが、大切な要素が「気楽でいること」です。

「失敗をしてはいけない」等、完璧主義の傾向が強いと、心が疲れてきます。誰でも失敗はします。失敗した自分を責めるのではなく、失敗から学んで次に活かせばよいのです。また、不安や心配事をすべて無くすことは非常に難しいものです。そのため、不安や失敗事があっても「なんとかなるか」と気楽でいられるように、経験を積むことや考えすぎないような意識付けが大切です。

まとめ

今回は、仕事の不安から来るストレスに対処するための基本的なアプローチを紹介しました。それぞれの状況に違いはあるため、基本的なアプローチを自分にどう活用が出来るか考える際に参考にしていただければと思います。

紹介した内容について、ヴィストキャリア横浜駅前では日々の面談やプログラムでわかりやすくお話ししています。興味のある方や実際にスタッフと話をしてみたい、という方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を執筆した事業所:ヴィストキャリア横浜駅前

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