就労定着支援事業
「就労定着支援事業」とは、就労移行支援や就労継続支援などの福祉事業所から企業等へ就職した方が利用できる、2018年度創設の福祉のサービスです。
月1回以上の面談を通して、就職後の生活面の課題や就業面で課題に対応し、長く働き続けられるようサポートを受けることができます。また、雇用側の企業ついても同様にサポートし、就職者・雇用者の双方が働きやすい環境づくりを行います。
※新設事業所は制度の対象外ですが、就労定着支援事業の準備が整うまでの間、ヴィストキャリア独自の定着サービスを提供します。
就労定着支援の流れ
晴れて就職となった後も、実際に働いてから分かる悩みや不安、気づきなどがあります。
そして、雇用する企業も、それぞれ悩みや不安を抱えている場合があります。
その双方の間にサポートとして入るのがヴィストキャリアの「就労定着支援」です。
必要に応じて病院などの関係機関やご家族とも連携をとり、包括的なサポートを行います。
例えばこのようなことはありませんか?
- 職場で分からないことを相談できない
- 自分の病状をうまく伝えられない
- お給料や時間について相談しにくい
- 効果的な手順の伝え方が分からない
- 本人にとって無理のない働き方って何だろう?
- キャリアアップをどう進めるべきか分からない
そんな時こそ、ヴィストキャリアの「就労定着支援」をご利用ください。
就職者へは
就職者の状態把握(体調、気持ち、将来のことなど)、相談、連絡調整などを行います。
企業担当者へは
環境の把握・調整、就職者の状況整理、障がい特性の勉強会(必要に応じて)などを行います。
- 上司への相談の仕方が分かるようになった
- 自分に合った働くペースが分かってきた
- 無理のないペースで働く時間を増やすことができた
- マニュアルを整備することで、ミスが減った
- 現場の理解も広がり、会社が良い雰囲気に
- 本人にあった環境づくりで、安心して仕事を任せられる
どんな方が利用できる?
就労移行支援、就労継続支援(A型・B型)、生活介護、自立訓練のいずれかの事業所を利用して企業等へ就職をされた方が、利用することができます。
- Q ヴィスト以外の福祉事業所から就職したのですが、利用できますか?
- A はい、ご利用可能です。時期によっては、定員がいっぱいのため受け入れができない場合があります。事業所一覧に記載の事業所まで直接お問い合わせください。
利用期間と料金について
利用期間
就職されて6か月経過後から利用開始できます。1年ごとに支給決定期間を更新し、最大3年間までご利用いただけます。
利用料金
公的サービスですので、9割が自治体負担、1割が自己負担となります。前年度の所得や事業所により異なりますので、お住まいの市町村にご確認ください。
利用事例
「今よりも収入を上げたい。でも体力に不安がある…」
就職者Aさん:一般企業の障害者雇用枠で働き始めて4か月が経ちました。仕事にも慣れてきましたが、今の月収では将来への不安が残りますが、残業などは体力面から不安があります。でも、会社には相談しづらくて……
支援スタッフ:まずは面談で、不安な気持ちや仕事内容、希望の収入などについてお聞かせください。働き方のプランニングを一緒に考え、必要に応じて会社への交渉や、仕事内容の調整も行いますよ。
就職者Aさん:相談したおかげで、無理のないペースで働く時間を増やすことができました!会社とキャリアアップの話もすることができ、頑張りたい気持ちが増しました。 相談しづらい話の場にも同席していただけたので助かりました。
企業担当者:本人との間に入ってもらえたので、働き方や収入の率直な希望を知ることができました。こちらは無理のない働き方を提示するばかりでしたが、将来を見据えたキャリアアップの提案もでき、長く働いてもらえそうです。
「他の人はどうしてるんだろう…悩みを共有できる人がいない」
就職者Bさん:仕事と生活のバランスを取るのが難しく、休みの日はぐったり。このままのペースで働き続けられるのか心配です。中々同じ悩みを共有できる人がいないので、一人で悶々としてしまいます。
支援スタッフ:ヴィストを卒業して就職された方が集まる「卒業生の会」があります。悩みを共有したり、近況報告をする場として定期開催しているので、ぜひ一度お越しください!(参加は任意です)
就職者Bさん:「卒業生の会」で久しぶりにスタッフとお話ししたり、同じ経験をした人に悩みを相談できてすっきりしました。これからは自分のペースを大事にして、好きな庭いじりでオフの時間を楽しむように、気持ちの切り替えを意識していきたいと思います!
「仕事の手順をどう伝えたらいいかわからない」(企業側)
人事総務担当:障害者雇用に力を入れ始めて1年が経ちました。雇用した人によって育成にかかる時間がまちまちで、どうやったらわかりやすく伝えられるのか、いつも手探りで困っています。
支援スタッフ:これまでの指導方法や業務の切り出しについてお伺いさせていただき、障害特性に合わせたマニュアルづくりや伝達方法のコツなどをお伝えします。また、ご希望がございましたら、障害特性についての勉強会なども開催します。
人事総務担当:時間の区切り方やフィードバックのタイミング、マニュアル作成のコツがわかって良かったです。他の従業員にも役に立つ資料となりそうです。
悩みや相談が
できる先を
持っておきましょう