【対人スキル】職場で批判されたときの対処法と受け止め方とは? 例題をもとに考えてみよう
皆さんは仕事で批判された経験はありますか?その時、どのように受け止め、対処しましたか?
ヴィストキャリアが行う訓練の中で、日常生活や職場でのコミュニケーションについて学べる「対人スキル」のワークが特に人気です。
とくに「自分の気持ちを上手く伝えられない」「相手を不快にさせてしまうことがある」という方に向けて『アサーション』というプログラムを行っています。
「アサーション」とは自分も相手も大切にしながら、自分の気持ちや要求を相手に伝わるように伝えることをいいます。
今回はヴィストキャリア富山中央で実施したプログラム「批判を上手に受け止める」をテーマにしたアサーションについてご紹介します。
批判と非難中傷
批判と聞くと否定されるもの、言われると傷つくもの、というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。ではその批判とは、どんなものなのでしょうか。
批判とは?
批判とは、物事に検討を加えて、判定・評価することをいいます。判定・評価の根拠は具体的です。
否定的な意見が多い傾向にありますが、これからもっと良くなってほしい、上手くなってほしいと相手を思いやった意見です。
誹謗・中傷とは?
同じように相手に否定的な意見を伝える言葉として「誹謗・中傷」があります。
誹謗・中傷は根拠のない事で欠点や過失などを取り上げて責めること、また、相手の名誉を傷つけることをいいます。また自分の意見を感情的にぶつけた発言です。
批判されたときの対処法
自分を思いやった言葉とは言え、否定されると傷ついてしまいます。
では、批判されたときにどのような対処があるとよいのでしょうか。
1.相手の話を、まずよく聞いてみる
批判されると、つい言い訳や反論したくなるものですが、まず、相手が何を伝えようとしているのか、最後まで聞いてみましょう。
2.何か違うと思ったら確かめてもOK!
批判の内容が、心当たりのないものである場合には、それを相手に確認してみましょう。 具体的に説明してもらうことで改善につながりやすくなります。
3.気持ちを言葉にしてみる
批判されると何も言えなくなる、何と返せばよいか分からなくなります。 そんな時は「そういわれるとちょっと辛いな」など、あなたの感じたことを伝えてみましょう。
4.批判は状況を良くするきっかけにもなる
相手の言葉は「あなたという人間そのもの」への攻撃や否定ではなく、あくまで「あなたの行動や態度」への意見です。自分でも気づかなかったことに気づけたり、問題を解決するヒントになるかもしれません。
まずは批判の意見を前向きにとらえてみましょう。
5.どうするかを決めるのは、あなた自身
相手の意見を、受け入れるか、違うと判断するかは、あなた自身が決めることです。また、相手の言うとおりだと思っても、自分のやり方を変えるかどうかも、あなた自身が決めてよいのです。
批判をうまく受け止めるには?
ヴィストキャリア富山中央のプログラムでは、批判されたときに「なんと答えるか」をみなさんと一緒に考えました。
批判されたときの返答を考えてみよう
批判されたときに、なんと返してよいか分からず無言になってしまう、感情的な発言をしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
自分も相手も大切にしながら自分の気持ちを伝えるには、なんと返答するのがよいかを例題をもとに考えてもらいました。
アサーティブに返答するには以下の2つのポイントがあります。
1.相手の気持ちを受け止める
2.自分の事情・気持ちを伝える
そのほかにもあれば提案をしていただきました。
例題
時間をかけて一生懸命つくった報告書を上司に見せたとき
「この報告書、図表やグラフもないし分かりづらいから作り直して」
と言われたら、なんと返答しますか?
①相手の気持ちを受け止める
「ご確認・アドバイスいただきありがとうございます」 と伝える。
②自分の事情・気持ちを伝える
「私なりに分かりやすく作ったつもりでしたので、どのように作り直せばよいか分かりません」 と伝える。
③その他に挙がったご意見
「具体的にどのあたりを変更すればよいか教えていただいてもよいでしょうか」 などの返答がいいのではないかと意見が出ました。
ロールプレイもしてみよう
返答する言葉を考えた後は、2人1組で上司役・部下役に分かれてロールプレイを行いました。ロールプレイをした後は、感想などをいい、お互いの良いところを見つけて伝えます。
また、実際に声に出してみることで、適切な表情や話すペースなども確認することができました!
終わりに
ヴィストキャリアではこのようにロールプレイなどをまじえ、実際の仕事現場を想定した練習を行っています。
この記事を作成した事業所
ヴィストキャリア富山中央では、訓練は随時、見学・体験が可能です。
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