対人スキルを遊びながら身につける『王様ドッジボール』ルールと実践のポイントを解説します!
子どものころ、誰しも遊んだことがあるであろうドッジボールですが、コミュニケーション力を高めたり、対人スキルを身につけることができる『王様ドッジボール』をご存知でしょうか?
今回は、ヴィストカレッジで行っている『王様ドッジボール』について、実際のプレーの様子を元に紹介していきます。
いつもと違うドッジボールを楽しみたい方や、学校や放課後クラブの先生方もぜひご参考になさってください!
王様ドッジボールのルール
王様ドッジボールは、普通のドッチボールとルールが違います。
まず、チームの中から相手チームにばれないように王様を決めて、審判に伝えます。
ゲームが始まったら王様は守ってもらいながら逃げます。
チームの王様がボールに当たると負けです。
王様ドッジボールの進め方
それでは実際の進め方をご紹介します。
1.準備体操とウォーミングアップ
怪我をしないように準備体操を念入りに行います。
今回のウォーミングアップでは、ドッジボール中の機敏な動きにつながるよう、ダッシュやスキップなどを取り入れました。
2.チーム分けと作戦会議
次に、2つのチームに分かれて作戦会議を行います。
『王様ドッジボール』は、相手チームに王様がばれないことが大切です。
王様を誰にするか、どうやって王様を守るか、など作戦を考える必要があります。
話し合いで自分たちが納得する作戦を考え、実行できるか、チームの団結力が大切になってきます。
「どうやったら勝てそうかな?」
「もっと分かりにくいようにした方良さそうだね」
など自分の思いや感情を伝える練習や、相手に伝わりやすいように説明することを意識するなど対人スキルの向上に繋げます。
作戦会議の様子
それぞれの作戦会議での様子を見てみましょう。
Aチームはみんなと相談して「意外な人」を王様に決めました。
スタッフと真剣に話し合いながら考えています。子どもたちが積極的に話し合いに参加し、子どもが主体となって作戦を決めることができました。
Bチームは大人の方が良いのでは?と話し合って王様を決めている様子です。理由は「大人の方が強いから」とのこと。スタッフが「逃げるのが上手な方が守りやすそうだよ」と提案すると納得し、「それだったら○○さんの方がいいかも」などの話し合いをしました。
3.王様ドッジボールがスタート
王様ドッジボールが始まりました。挨拶をして士気を高めます。
ボールを避けたり、投げたりして誰が王様かを予想していきます。
誰かがボールに当たるたびに、ドキドキしている姿が見られます。
王様ドッジボールは対戦相手の表情を読み取り、王様が誰なのか判断していかなければなりません。プレーを通して、相手の表情や行動を読み取る力を身につけていくことができます。
『王様ドッジボール』で対人スキルを身につけるために大切なこと
王様ドッジボールでは、チームとして協調性を常に意識することが大切になってきます。
今回、子どもたちに協調性を意識してもらうために、以下のことを促しました。
・相手の話に耳を傾けること
・相手に分かりやすく伝えること
・王様ドッジボールのルールを守ること
・相手の表情や行動を読み取ること
これらを促すことで、楽しみながら対人スキルを身につけることができます。
王様ドッジボールだけでなく他の運動や授業での話し合いの場面でも使用できるのではないでしょうか。
みなさんもぜひ、活用してみてください。
ヴィストカレッジでは各事業所にて様々なイベントを開催しています。
工作やSST(ソーシャルスキルトレーニング)など以外にも、このような運動のイベントを通して対人関係などを学んでいくことができます。