【アサーション】自分のコミュニケーションパターンを知ろう
みなさんは「アサーション」という言葉はご存じでしょうか?
アサーションとは、「相手の気持ちを大事にしつつ、自分の意見を伝えるコミュニケーション方法のひとつ」です。
アサーションは、子ども同士の関わりもそうですが、親子間、家族間にも大切なスキルです。
ヴィストカレッジ富山駅前では集団ワークでアサーションについて複数回に分けてお伝えしています。
コミュニケーションのパターンは大きく3つに分けられると言われています。
攻撃的:自分さえよければいい。相手に何か言われるのがこわいので、自分を守るために人に食ってかかる
受身的:相手の気持ちばかり考えてしまう。がまんしがちで、自分の意見を言えず、だまっている
アサーティブ:自分の気持ちも相手の気持ちも大切にして、言葉で相手に伝える
(アサーションの考え方を「アサーティブ」と言います)
例えばですが、「レジで並んでいるところにわりこみされたら」あなたはどういった行動に出るでしょうか?少し考えてみましょう。
考えてみましたか?
あなたは以下の3つのどの行動に近いでしょうか。
①「並んでるのに、なんで割り込んでくるんだ!あっちに行け!」と大声で言う
②心の中で「並んでるのに、なんで割り込んでくるんだろう。まあ、自分さえがまんしたらいいか・・・」と、相手に声をかけるのをがまんする
③「すみません、私は並んでいるので、後ろに並んでもらっていいですか?」と相手に伝える
これらを先ほどの3つのコミュニケーションパターンに当てはめると、
①が攻撃的、②が受身的、③がアサーティブ といえます。
カレッジでは、お子さんにはわかりやすく親しみを込めて、
攻撃的→いばりやさん
受身的→おどおどさん
アサーティブ→さわやかさん
とお伝えしています。
なぜ、ひとつの事柄に対して三様の行動が現れるのでしょうか。それぞれの「心を翻訳」してみると・・・。
①いばりやさん(攻撃的):『並んでるのに、なんでこの人は割り込んできたんだ?なんだこの人?よし!大きな声で相手をこわがらせてやろう』
②おどおどさん(受身的):『並んでるんだけどな・・・。相手に何か言って怒ったらいやだし・・・。さわぎにしたくないし・・・。黙っておこう・・・』
③さわやかさん(アサーティブ):『わたしが並んでることに気が付かなかったのかな?声をかけて並んでいることを伝えよう』
・・・と言えるのではないかと思います。
このように個人には「思いグセ」があります。
ですので、いばりやさんは、「強い言葉だと、相手はいやな思いをしてしまい、相手に自分の気持ちが伝わりにくくなる」。おどおどさんは、「自分の気持ちは言わないと相手に伝わらない」。
といった思考のクセをことを知ることがまず一歩になります。
まとめると、
(1)自分のコミュニケーションパターンに気づく
(2)自身のパターンに応じた適切な表現をするための「やり方」を学ぶ
(3)くりかえし練習して、身につける
このように、自分のコミュニケーションパターン(思いグセ)を知ることで今後の人との関わりをより良いものにしていきましょう。
出典:「イラスト版子どものアサーション」「マンガでやさしくわかるアサーション」
この記事を書いた拠点は、ヴィストカレッジ富山駅前です。