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運動が苦手な子ども向け!コーディネーショントレーニングのご紹介①【なわとび編】

運動スキル 2022.04.25

みなさんこんにちは。
キッズコーディネーショントレーナーの水上です。

ヴィストカレッジを利用されている発達に特性のあるお子さんの中で、運動が苦手というお子さんは少なくありません。

実際の保護者の方からも

「子どもの運動神経をよくしたい」
「もう少し上手に身体が動かせたら…」
「運動に自信を持ってほしい」

といったお悩みをよく聞きます。

今回はコーディネーショントレーニングの紹介と、実際に運動教室で行っている活動についてご紹介いたします。お家でも実践できる内容となっておりますので、ぜひご参考ください。

コーディネーショントレーニングとは?

状況に合わせて体の動きや力の加減を調整する能力をコーディネーション能力と言います。その能力を鍛えることがコーディネーショントレーニングです。ただ単に身体を鍛えるということではありません。

コーディネーション能力は「リズム能力」「バランス能力」「連結能力」「反応能力」「変換能力」「識別(分化)能力」「定位能力」の7つの能力に分けられます。それぞれについて少し詳しく説明していきます。

リズム能力

タイミングを計ったり、リズムを合わせたりするのはもちろん、何かをマネすることもリズム能力に含まれます。目で見た動きを自分の体でもできる力です。

バランス能力

態勢が崩れたときに立て直し、不安定な物の上や空中で体勢を保ち、動ける力です。

連結能力

関節や筋肉を連動させて動かすことが出来る力です。いくつかの動きを繋げて一連の動きにする力でもあります。

反応能力

合図や人の動きに合わせて素早く身体を動かす力です。

変換能力

急に状況が変わり違う動きをしなければならないときに、条件に合った動作の切り替えを可能にする力です。予測して先取りする力でもあります。

識別(分化)能力

力を入れる、すっと力を抜く、徐々に力を入れるなど力加減を可能にする力です。

定位能力

視覚や聴覚で自分や周辺の位置関係や状況を正しく把握する力です。空間把握能力です。

ある動作には必ず7つの能力のどれかを使っています。

そのため、運動神経を良くしていくには、苦手な動作はどの能力を使う動作なのかを知ることが必要です。そして、苦手な動作を鍛えるために刺激を与えることが大切になってきます。

コーディネーショントレーニングを用いたエクササイズの紹介

苦手な動作に合わせて、いくつかの能力に刺激を与えることで運動能力の向上が期待できます。
例えば縄跳びが苦手という場合を考えてみます。

※画像はイメージです

「縄跳び」に含まれるコーディネーション能力とは?

縄跳びはリズムに合わせて跳び続ける「リズム能力」、ジャンプした時に空中で体のバランスを整える「バランス能力」、肩、ひじ、手首の関節を連動させてスムーズに動かす「連結能力」などが関わっています。

リズミカルに跳べないという場合は「リズム能力」に刺激を与えましょう。一定のリズムで30秒ほどジャンプを続ける運動を行うのが効果的です。

跳んでいる途中に、体が前後に移動していってしまうお子さんもいると思います。

そのような場合は「バランス能力」を鍛えるために、両腕を横にまっすぐ伸ばした状態で片足立ちをし、そのまま目を閉じて30秒バランスを取り続ける運動を行ってみてください。

片足でバランスを取り続ける運動の様子

腕や足がスムーズに動いていないと感じるようであれば、動物の真似をして手首や肩を動かしましょう。

ウサギやバッタの真似でリズムよく飛び跳ねると“リズム能力”と同時に脚力も鍛えられます。

タコの動きは、腕をくねくねさせるので、スムーズに動かす“連結能力”のよい練習になります。

タコの動きをまねる様子

鳥の真似で手を翼のように動かすのもいいかもしれませんね。

苦手な能力を見極めて、刺激を与えることが重要になってきます。

何よりも大切なのは子どもが「楽しい!」と思うこと

今回はコーディネーショントレーニングの紹介とエクササイズの紹介をしました。少し難しい言葉も出てきましたが、コーディネーショントレーニングは、子どもが「楽しい!」と思うことが一番大切です。

運動が苦手だと思っている、縄跳びができるようになりたい、ドッジボールで活躍したい、ダイエットしたい、さまざまな思いがあると思います。

ぜひ一度コーディネーショントレーニングを参考に運動を実施してみてはいかがでしょうか。


※参考文献

NESTA キッズコーディネーショントレーナー資格参考書

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