跳び箱が苦手な子ども向け!コーディネーショントレーニングのご紹介②
みなさんこんにちは。キッズコーディネーショントレーナーの水上です。
前回の記事『運動が苦手な子ども向け!コーディネーショントレーニングのご紹介①【なわとび編】』では、コーディネーション能力は「リズム能力」「バランス能力」「連結能力」「反応能力」「変換能力」「識別(分化)能力」「定位能力」の7つの能力に分けられ、ある動作には必ず7つの能力のどれかを使っていることを説明しました。
今回は体育の授業でも必ず実施する「跳び箱」の跳び方について、コーディネーショントレーニングの実践例を元に、練習方法を紹介していきます。
跳び箱を跳ぶときにはどのような動作が含まれているか?
まずは、跳び箱を跳ぶときにどのような動作が含まれるかを考えてみましょう。
大きく分けると、
① 助走
② 跳躍
③ 着地
の3つの動作が含まれ、この3つをスムーズに行うことで跳び箱を跳ぶことができます。
助走でいかにスピードに乗って走れるか、跳び箱のどこに手をつくと跳びやすいかなどコツはいろいろとあります。
それでは、コーディネーショントレーニングを用いてどのようなトレーニングができるか解説していきます。
各動作をコーディネーショントレーニングを用いて考える
1. 助走と跳躍の練習方法
子どもたちと跳び箱を練習していると、思い切り助走しているのに、跳躍するときにスピードダウンしてしまうお子さんをよく目にします。
走ってきたスピードを生かしてジャンプする感覚を養うために、まずは走って布団に飛び込むような運動を行ってみましょう。
「走る」と「跳ぶ」を同時に行うことが難しい場合には連結能力をトレーニングしてみましょう。
連結能力とは、スムーズに体を動かすのに大切な能力です。例えばクロスタッチです、右手と左足をタッチ、左足と右足をタッチと繰り返します。
最初はゆっくり行い、慣れてきたらスピードを上げていきましょう。手と足をバラバラに動かすような運動をすることで、スムーズな体の動きが鍛えられます。
2. 着地の練習方法
跳躍や着地で一番大切なのは姿勢です。
どんなに助走がうまくいっても、空中姿勢が崩れてしまうとうまく跳び越えることはできません。そこでバランス能力を鍛えましょう。
片足立ちやつま先立ちなどバランスを保つ動きに加え、体感を鍛えることも大切です。ヴィストカレッジの運動教室では片足立ちに加え、V字バランスも行っています。
跳び箱を跳ぶことを考えると、カエルやウサギの真似も効果的です。体勢を維持しながら腕の力を使って前に進む練習にもなります。
ご家庭でも練習してみて下さい!
跳び箱は体育の授業では必ず実施しますが、苦手という声を多く聞く種目の1つです。上手に跳べるとクラスのヒーローになれること間違いなしです。
助走から着地までを一気に考えるとなかなか難しい運動で、練習が嫌になってしまうかもしれませんが、それぞれの動作について考えてみると、練習も気楽にできるかもしれません。
ご家庭でもできるエクササイズを紹介しましたので、ぜひ遊び感覚で楽しみながら練習してみてはいかがでしょうか。
[引用元・参考文献]
NESTA キッズコーディネーショントレーナー資格参考書