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運動が苦手・力加減が難しい子の運動療育 – 理学療法士(PT)による個別支援(児童発達支援・放課後等デイサービス)

未就学児 2026.03.04

「運動が苦手」「力加減が難しい」「なわとびがうまくできない」「じっと座っていられない」など、お子さまの身体の発達や運動面で悩んでいませんか?
この記事では、理学療法士(PT)が一人ひとりの動きを見立て、体幹・バランス・感覚面に合わせて行う“個別の運動療育(運動アプローチ)”を、実例つきで分かりやすくご紹介します。


なぜ「個別」の運動支援が必要なの?

運動の苦手さの理由は、お子さまによって本当にさまざまです。たとえば、次のような背景が関係していることがあります。

・筋緊張の低さ:体を支える「張り」が弱く、疲れやすい
・感覚の特性:自分の体の位置を把握する感覚(固有受容覚)が育ちにくい
・発達性協調運動症(DCD):複数の動きをまとめるのが苦手

個別ワークでは、理学療法士などの専門スタッフが動きを観察・分析(アセスメント)し、その子の「今」に必要な運動支援を組み立てます。


実際の個別ワークの事例:Aくんの場合

Aくんのお困りごとは、「正しい姿勢で座っているのが苦手で、座っていると姿勢がくずれてしまう」ことでした。

これまでの運動の様子などから、背景には “体幹の弱さ” と “背筋と腹筋をバランスよく使い続ける力(協調性)の弱さ” があると考え、アプローチを計画しました。

■ 主活動:サーキット遊び

サーキット遊びは、マット・平均台・トランポリンなど複数の遊具でコースを作り、周回しながら全身を使って遊ぶ活動です。

Aくんと一緒にコースを考えながら、スタッフが提案したい運動を自然に組み込むことで、「やってみよう!」という気持ち(モチベーション) を引き出しやすくなります。

また、周回して動き続けることで、筋持久力(動き続ける力) にもつながると言われています。

■ サーキット内に理学療法士が設定した運動

1.片足立ち運動

「かかし」「飛行機」「ツリー」の3種類の片足立ちを行い、3秒・5秒・10秒と時間も設定します。ミッションのようにすると、楽しみながら取り組みやすくなります。

▷理学療法士の狙い
3つの姿勢はそれぞれ重心が異なるため、どの姿勢で崩れやすいか/保てるか を観察できます。
また、重心が変わっても体を保とうとすることで、体幹の練習 になります。
さらに、普段しないポーズで立つことで足裏の感覚にも意識が向き、感覚入力(足裏への刺激) にもつながります。



2.ジョインマット階段

高さの異なるジョイントマットブロックを階段状に設置します。間隔を空けることで、飛び石のような環境を作ることもできます。

▷理学療法士の狙い
動きながらバランスを保つ練習として取り入れました。
ブロックの高さが異なることで、体幹や足全体の筋肉の発達 も促しやすくなります。



3.マット転がり

1枚のマットの上を、体を一本の棒のように「ピンッ」としながら転がる運動です。スタッフもやってみましたが、まっすぐ転がるのは意外と難しいです。

▷理学療法士の狙い
体をまっすぐ保つには、背中とおなかの力を使い、姿勢を維持したまま転がる必要があります。
そのため、全身を協調的に動かす練習 や、背筋と腹筋を同時に使う練習 になります。

理学療法士からひと言

運動療育で大切にしているのは、「運動=苦手」にならないこと、そして 楽しく取り組めること です。
そのために、個別で運動に取り組む中で一人ひとりを丁寧に観察・アセスメントし、

・今必要な運動
・すでに自信をもってできる運動
・もう少しの練習でできそうな運動

をバランスよく組み合わせ、最後は “成功体験” や 「楽しかった!」 で終われるよう心がけています。


最後に…

ヴィストカレッジでは、年齢や発達段階に合わせて、日々の支援を行っています。

ヴィストカレッジ西金沢駅前(児童発達・放課後等デイサービス) では、未就学児・小学生を中心とした支援を強みとし、支援ツールも充実させながら、お子さまの「好き」から支援につなげる ことを大切にしています。

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