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就労移行支援・就労定着支援


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統合失調症でひきこもりだったAさんが、就労移行支援に繋がるまでと、今から目指したいこと

インタビュー 2022.12.22

障害や病気など、様々な理由で「働きたいけど…どうしたらいいんだろう?」「自分だけでの就職活動は不安…」などの思いをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

就労移行支援事業所では、そんな方々の就労に向けた活動をサポートしていますが、「そもそもどういう場所なんだろう?」「みんなどうやって就労移行支援を使うようになったの?」というところが気になる方も多いかと思います。

今回は、ヴィストキャリア富山駅前を実際に利用しているAさんに、どんなきっかけで、どんな思いでヴィストキャリア富山駅前の利用に至ったのかをインタビューさせていただきました。

就労移行支援に興味はあるけど迷っている方、これから利用を検討されている方の参考になれば幸いです。

Aさんが就労移行支援を利用するまで

Aさんは、ひきこもり経験のある統合失調症の30代の女性です。

統合失調症を発症、ひきこもりの生活の日々

大学受験中、高校生2~3年の頃にストレスから受診したところ、統合失調症と診断されました。当時、予備校に通うことも検討していたのですが、それも断念しました。そこから約15年間、自宅でひきこもっていました。

ひきこもってはいましたが、だんだんコンビニや美容院には行けるようになってきました。

でも、人の多いところでは『ワーッ!』となってしまい、気になってしまいました。

外に出ることに慣れたくて、1人でファミレスに行ってみたりと自分なりに挑戦してみたのですが、やっぱり周りの席の人の声が気になってしまいました。

就労移行支援(ヴィストキャリア)を知ったきっかけ

まだコロナ禍の前だったと思うので……3年ほど前でしょうか、主治医の先生に紹介されて知りました。

私が、先生に「仕事をしてみたい気もする……」「何もすることがなくて、暇すぎて死にたくなってしまう……」と言ったことから、就労移行支援というものを紹介してくれたのかなと思います。

ただ、実際に問い合わせなどのアクションを実行するまでには時間がかかりました。

そんな時、1つ年上の姉が家庭内で強くアプローチしてくれました。姉に背中を押してもらった感じで、まずは見学に行ってみようかな、と決めました。

実際に、見学の際に対応してくださった支援員の方も優しくて、不安が和らいだことを覚えています。

就労移行支援(ヴィストキャリア)を利用しようと決めた理由

見学・体験をした際に、アットホームでほのぼのとした雰囲気だなと思って、自分に合っているかもと感じました

支援員の皆さんとの距離も近い感じがあって、親近感が持ててよかったです。

私は高校も途中までしか行けてなかったので、集団での訓練プログラムなどは特に「就職するための学校みたいだな」とも感じました。

ヴィストキャリア富山駅前の集団での訓練プログラムの様子

私のように『社会が怖い人でも、そこまでをサポートして慣らしてくれる場所』であり、ここなら、長い間ひきこもっていて、知らないことの多い自分でもイチから学んでいける!と思ったからです。

ヴィストキャリアに通い始めて

支援員の皆さんも、細やかに穏やかに接してくださって、本当に親身になってくれていると感じます。また、社会生活に必要なことを学べている充実感があります。

先ほど、学校みたいだなとお話しましたが、更に例えるなら、『学校を100倍優しくしたような場所』とも感じています。

失敗を恐れなくていいこと、失敗したとしても次に失敗しない方法を教えてもらえたり、一緒に考えてもらえたりと、色んな面で成長できている気がしています。

施設内の訓練では、苦手だと思っていた“説明書を読んで組み立てる”ということができるようになったことや、難しいと思っていたパソコンも少しずつできるようになったことから、自分ではできないと思っていたことも、できるようになるんだな、ということが分かって嬉しかったです。

画像はイメージです

どの訓練も自分にとっては新鮮で、楽しく感じられて、ストレスコントロールやアサーション、ビジネスマナーなど様々な訓練プログラムを受けているのですが、特にビジネスマナーのプログラムは、言葉遣いや身だしなみなど、自分が知りたかったことをたくさん学べた実感がありました。

ものづくりに関わる仕事に就けたらいいなぁ

昔からものづくりが好きで、自分でいろんなものを作っていました。小学生の頃は図画工作が好きで、中学・高校でも美術が好きで、確か何かで賞を獲ったこともあります。
ヴィストキャリア富山駅前の土祝活動でも、特にものづくり系の活動に参加するのが好きです。今まで自分では作ったことのないようなものを作ったり、知ったりできて、そこから自分でも道具を揃えて休日に作ったりして楽しんでいます。ハーバリウムには特にハマりました。

Aさんがご自宅で作られた作品

ヴィストキャリア富山駅前で活動する中で、昔から好きだったけど諦めていた、ものづくりへの気持ちを思い出して、改めて興味を持つことができました。

手を動かす手作業全般が好きで、何かしらでものづくりや工芸に関わるお仕事ができたらいいなぁと考えています。また、自分が作る側でなくても、それを販売する側のお仕事にも興味が出てきているところです。

インタビューを終えて

Aさんは、ヴィストキャリア富山駅前に通うことで「外に出る目的ができて、働きたい気持ちも強くなってきて、今とても充実しています!」と嬉しそうにお話してくださいました。
ただ、いざ働くとなると、長く世間から離れていたことの不安もあります…とのお話もありました。

就労への希望や目指したいもの、心配や不安。私たちは、そんな皆さんの様々な気持ちに寄り添いながら、一緒に就労に向けて伴走していけたらと思っています。

就労に関する悩みごとがある方、まずはお気軽にヴィストキャリアにご相談ください。

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