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児童発達支援・放課後等デイ


読みもの

楽しく読解力・表現力を伸ばそう!読み書きに苦手意識のあるお子さんへの学習支援

学習支援 2022.03.18

ヴィストカレッジの「読むこと・書くこと」に焦点を当てた支援について、実際にワークで使用している教材をもとにご紹介します。

紹介する内容は直接の学習支援ではありませんが、学習意欲と深くかかわる「読むこと・書くこと」への苦手意識を少しでも減らすことを意図しています。

「長い文章を読むことに苦手意識がある」

「読書が嫌いで本がなかなか読めない」

「作文や日記などの文章を書くのが大変」

こんなお悩みをお持ちのお子さんや、保護者の方の参考にしていただけたらと思います。

長い文章を読むのは苦手、読書が嫌い…

そんなお子さんにおすすめしているのがこちらの本です。

『54字の物語 参』著:氏田 雄介(PHP研究所)

たった54文字の文章のなかに、結末を推理したくなる内容が詰め込まれています。

文章が短いので、読書に抵抗感のある子でも楽しく取り組むことが出来ます。

短い物語の次のページには、物語の種明かしとなる解説が載っており、オチが理解できると次々と別のお話を読みたくなる面白さがあります。

巻末には54字の物語の書き方も載っています。

長い文章を意味が通じるように削ったり、違う言葉に置き換えたり、視点を変えたりと要約の練習を行うことも出来ます。

実際に54字の物語を書くことに挑戦した利用者さんもいました。

この本についての詳しい内容はこちら。

https://www.php.co.jp/54ji/

日記や作文が苦手…

そんなお子さんの支援では、こちらの本を活用しています。

『国語が得意科目になる「お絵かき」トレーニング』著:坂本聰(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『お絵かき作文ドリル【基礎編】』著:坂本聰(朝日新聞出版)

絵を文章にする、文章を絵にする練習を行う「お絵かき作文」です。

本書ではお絵かきトレーニングの目的として以下の5つが挙げられています。

1.何かを耳にし、目にした時にそれを頭の中で想像する習慣をつける。

2.「わかる・わからない」をはっきり表明できるようになる

3.説明の方法を学ぶ

4.1番大切なところを考える習慣をつける

5.「正解は一つではない」ということを知る

文章を書くことに苦手意識のあるお子さんも、「絵を描く」という易しい課題から楽しく取り組むことができます。

お互いに絵や文章を書いて交換するゲームのような活動を通じ、伝えたいことと伝わることの違いを意識できているのではないかと思います。

本書の考え方をもとにスタッフも自作の教材を作成し、利用者さんと一緒にお絵かき作文に挑戦しています。

実際のお絵かき作文がこちらです。 

実際にお絵かき作文をしてみました!

左の絵はスタッフが利用者さんの説明を聞いて描いたものです。

上手に絵の内容を伝えることが出来ていることが分かります。

本書に関する詳しい情報はこちら。

https://edu.kogakusha.co.jp/info/publish

「楽しい」「嬉しい」という気持ちを大切に

今回はヴィストカレッジの「読むこと・書くこと」に関する支援の一部を紹介しました。

どの支援でも大切にしているのは、利用者さんが「興味をもって楽しく取り組める」ということです。

読み書きに苦手意識のあるお子さんには、少しでも「本や文字を読むことが楽しい」「伝わって嬉しい」と感じてもらうためのワークを取り入れています。「楽しい」「嬉しい」という気持ちが読み書きへの抵抗感を減らし、読解力や表現力の向上に繋がると考えています。

ヴィストカレッジでは、今後も様々な教材を活用・研究しながら、楽しく読解力・表現力を伸ばす支援を行っていきます。

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