重曹アートでやり取り上手!
皆さんは「アート」というとどのようなイメージを持ちますか?
「センスのある人が黙々と取り組むもの」「高尚な趣味」そんな印象はありませんか?
ヴィストでのアートは一味違いますよ!何事も成長につながる取り組みになります。
今回は土曜講座で「重曹アート」に利用者の皆さんと取り組みました。今回はその様子をお伝えしたいと思います。
重曹アートとは
「重曹アート」という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃると思いますので、少し説明させていただきますね。
手軽な絵画の一つなのですが、お掃除などに使う重曹の粉と、絵具を混ぜてキャンバスに塗る!それだけでまるで抽象画のような素敵な絵画が仕上がる、というものです。材料はすべて100均で揃います。
では本番

まずは重曹絵の具づくりから。
10色以上の絵の具と重曹を計量しながら混ぜて、「いい感じ」の硬さに仕上げていきます。
どれくらいがいい感じの硬さなのか…?支援員にも見てもらいながら、お互いの絵の具を確認します。

「それはもうちょっとじゃないですか?」「これくらいですか?」「あ、これいい感じです!」
ここでもとても良いやり取りの様子が聞かれます。
- 他人に意見を聞く。
- 自分の意見を伝える。
- 聞いた意見を自分の作業に取り込む。
- 結果を確認してもらう。
一件なんでもないやり取りの中に、いろんな要素が含まれています。
普段からヴィストのプログラムでコミュニケーションの練習をしている皆さんだからこそ、相手の意見を素直に受け入れて工夫する行動に結びつけることが出来ているのでしょう。

さて、いい硬さに仕上がりました。
皆さん、好きな道具と絵の具を持って席に着きます。
参加者は10名。年齢も性別も様々です。どんな作品が仕上がるのかドキドキ…


皆さん、どんどんイメージが膨らんで、いろいろな色を使いたくなってきました。
他の方が使っている色を見ながら
「すみません、この色使いたいんですけど、借りてもいいですか?」
「あ、今いいですよ」
他の人が使っているものを借りることや、人が作業をしている最中に声をかけることって勇気がいりませんか?
相手の視界に入り、少し手が止まったタイミングを見計らって声をかける。クッション言葉を使って、表情も意識する。
かなり高度な技術だと私は思いますが、皆さん上手に絵の具の貸し借りをすることができていました。すごい!
そして1時間経過…イメージ通りの絵は完成したのでしょうか

色遣いが素敵なものや、好きな歌や絵画をイメージして制作したものなど、皆さんとても個性的でその方らしい作品が仕上がりました。
「普段は絵なんて描かないけど、楽しかった」
「家に飾ります!」
と、笑顔で感想を話してくださいました。
皆さん楽しんでいただけたようで良かったです!
ヴィストの平日プログラムではコミュニケーションの取り方を基本から学びます。今回のような土曜プログラムで、学んだことが実践として使えているか、繰り返し確認していけると良いですね。
