つい話し過ぎてしまっていたADHDのYさん、ヴィストの利用を通じて自分を変身!
今回は利用者さんの体験談をご紹介します!
ヴィストキャリアの就労移行に通って1年10か月。卒業になったYさんにヴィストキャリアでの取り組みや今の思いを聞いてみました。

Yさんがヴィストキャリアとつながった背景
Yさん(50代男性)はヴィストの生活困窮者等就労準備支援事業を利用し、定期面談やセミナー参加、月に数回の就労体験やボランティア活動に参加していました。その時の支援員より移行支援を受けてみたらどうかと提案され、同じビルに入っているヴィストキャリアに通所することになりました。この頃から「自分の話をしだすと止まらなくなる」ということを指摘されており、自分でも気をつけなきゃ、と感じていたようです。
ヴィストキャリアでの取り組みについて
最初は週2~3日から開始し、最終的には週3~4日通所していました。「通うところがあるということは大事ですよね」とYさん。
コミュニケーションの取り方について課題を感じていたYさんは担当支援員とも相談して、コミュニケーション系のプログラムに積極的に参加しました。SST(社会生活技能訓練)やJST(職場における対人技能訓練)に繰り返し参加し、そこでも自分のことを話過ぎてしまう特性、会話のキャッチボールが出来ていないことを指摘されました。
そして、少しずつ自分のコミュニケーションの癖を振り返ることができ、自己理解を深めていきました。支援員と対策を考え、話が長くなったらその時に指摘してもらうなどスモールステップで取り組んでいった結果、自分から意識して話を区切ることが出来るようになったそうです。
また、床にごみが落ちていたりマナーが守られていない状況が気になり、ストレスをためてしまう傾向がありました。
ヴィストではストレスコントロールについてのプログラムは全12回のシリーズものになっているのですが、それを繰り返し受講しました。何度受けても、新しい気づきがあったそうです。Yさん曰く、「自分の意見だけだと考え方が凝り固まってしまうので、いろんな人の話を聞くのが一番ですよ」ということでした。結果、気になることはあっても流せるようになったこと、自分で対処できることと出来ないことを分けて考えられるようになったことなど以前よりストレスをためないように過ごせるようになったということです。
ヴィストキャリアでの取り組みで良かったこと
「ヴィストでは肯定してもらえることが多かったので、自分の意見も話しやすくてよかった」とお話していただきました。ついつい話が長くなるYさんですが、自分を出し素直に話し合う事で特性を客観的に見つめることが出来たようです。また、「プログラムの種類も多くて、たくさんのことが学べます。パソコン講座は丁寧で覚えることが出来ました」と話してくださいました。これまで自己流で触ってきたパソコンでしたが、いろいろな機能を知ることでスキルアップでき、自信にもつながったのかもしれませんね。
これまでご紹介した通り、ヴィストキャリアでの取り組みによりコミュニケーション力がアップしたYさん。他にも持病をいくつか抱えており、年齢的にも変化が起こりやすい時期でもあります。「これからは体の調子を整える事に気を付けていきたい」と笑顔でお話をしてくださいました。
新しい環境でも生活リズムを整え、穏やかな笑顔で過ごされるYさんでいていただきたいです。
ヴィスト支援員一同、これからのご活躍をお祈りしています!

