気持ちを切り替え、次へつなげるコミュニケーション ~将棋を通じて~
最近は色々な種類のボードゲームやカードゲームがありますね。皆さんはお友達や家族とゲームを楽しむことはありますか?「負けたときに気持ちが落ち込むからやりたくない」「自分が勝っても負けた人のことを思うと素直に喜べない」など、勝負事を敬遠してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ヴィストキャリア金沢駅前では職場や社会でのコミュニケーションを円滑にするためのプログラムをたくさん用意しています。講義やロールプレイを通して基本を学んだあと、ゲームや余暇活動に近いプログラムで実践し、コミュニケーションスキルの向上を目指していきます。
先日、土曜講座で将棋を行うというプログラムを開催しました。今回はその様子を紹介したいと思います。
プログラムの参加者は7名。初心者2名と経験者5名です。思っていたより将棋経験者が多いのにびっくり。
初心者用の将棋盤もあります。3チームに分かれて、さあ開始。
こちらは初心者用。

実はこの将棋企画、金沢駅前では人気企画で今年度2回目です。
とても強い方が一名いらっしゃるので、その方から初心者チームへルールの説明を行ってもらいました。初心者チームからの質問への回答もとても分かりやすくて上手です。
その他、質問や解答、アドバイスもできるだけ利用者さん同士で行ってもらい、進めていきます。
とても真剣な表情。初心者チームです。

経験者チーム1。応援団もいます。

経験者チーム2。

対局が終わった後、フィードバックを行います。その時、とても素敵なやり取りが聞こえました。
勝った方(Aさん)から、負けた方(Bさん)へのフィードバック
Aさん:「この手をこうしたあと、きつくなったんじゃないですか?」
Bさん:「あ~、そうだ。くやしい、もう一回したいです」
Cさん:「じゃあつぎ私としましょう!」
Bさん:「お願いします」
負けたBさんに、どうしたらよかったかを冷静にかつ嫌味の無い質問形式でフィードバックするAさん。 指摘を素直に受け止め、悔しさを次につなげようとするBさん。その様子を見ていて2人のコミュニケーションに自然と入れるCさん。
ゲームで負けたときに出る悔しい気持ちは当然の感情です。その悔しい気持ちを持ちながらも、「次こそは勝ってやるぞ!」と次のチャレンジへのバネにしたり、勝った人に秘訣を聞いたりして自分の力にしていくことも大切です。
その他の方も、「頭を使ったたらすっきりした気がします」 「難しいけど楽しいです」といった感想が聞かれました。
「他の人と関わって何かをするのは楽しいな」という経験を積み重ね、社会の中に入ることへの抵抗を少しでも減らしていけるといいですね。

