自分に合う働き方を考えよう~障がいのある方の働き方や仕事を選ぶポイントを紹介~
こんにちは!ヴィストキャリア富山中央です。
利用開始後、就職活動をスタートした利用者さんからよく聞かれる悩みとして「自分に合った働き方がわかりません」という声をいただきます。
そこで、自分のありたい生活から、自身にあった働き方を考える「収入シミュレーション」というワークを開催しました。
今回は、そのワークの様子をご紹介します。
障害のある方の働き方はどういったものがある?
障がいのある方の働き方はどういったものがあるのでしょうか。
1.福祉就労
福祉就労とは、就労継続支援A型・B型事業所で働くことをいいます。
一緒に働く人も、通院をしている方や、手帳をもっている方が多いです。
障がい知識のある支援スタッフが指導・指示してくるので、苦手なことや症状の理解が得られやすいのが特徴です。
2.一般就労
一般就労とは、民間企業や官公庁で働くことをいいます。一般就労には「オープン就労」と「クローズ就労」があります。
オープン就労とは、症状のことなどを会社に明らかにして働くことです。ヴィストのような就労移行支援事業所などのサポートをうけながら働くことができます。
クローズ就労とは、企業に症状のことを明らかにせずに働くことです。
自分に合った仕事の探し方
働き方にも色々なスタイルがあり、フルタイム勤務のほかに、在宅勤務や短時間勤務などがあります。
その中で、自分に合う働き方を見つけるために、今回は「今後どんな生活・暮らしをしていたいか」というところから考えてみました。
1.自分の希望する生活スタイルを考える
みなさんは、今後どんな生活や暮らしをしたと考えていますか。
・1人暮らしをしたい
・家族と同居していきたい
・好きなことや趣味を楽しみたい
いろいろな生活スタイルがあると思います。
ワークでは、それぞれの生活スタイルに必要な、生活費のシミュレーションを紹介しました。
2.必要な生活費を書き出してみる
希望する生活スタイルの生活費を知るために、現状の生活費を書き出していただきました。
一人暮らしをしている方などは、スムーズに書き出すことができていましたが、なかなか書き出すことが出来ない方もいました。
今後の必要な生活費を知るためにも、現状の生活費を知っておくことが大切です。まずは家計簿などをつけながら、現状の支出の把握からはじめてみましょう。
3.必要な収入を知る
必要な生活費が分かれば、必要な収入を知ることができます。
求人票で収入を確認する時には「給与」と「手取り」を間違えないようにチェックしましょう。
「給与」は、アルバイト・パートなどで働き、会社からもらった収入のことをいいます。給与から、税金や保険の金額が引かれたものを「手取り」といいます。
給与から手取り額を計算し、必要な収入がえられるか確認します。
自分に合った働き方を考える際の4つのポイント
ありたい生活スタイルや、そのために必要な収入が分かった方は、自分に合った働き方を考えてみましょう。その際に、併せて確認したい4つのポイントを紹介します。
①給与だけで選ぶのは危険!
お金はあればあるほど良いかもしれませんが、給与だけで選ぶのは危険です。なぜならば、給与が高いのには理由があるからです。
例えば、求められる能力・成果が高すぎたり、長時間労働が必要だったり、などが考えられます。仕事についていけないストレスや、長時間労働による疲れで体調不良になり、仕事を辞める人もおられます。
体力にあっている勤務時間、症状に対して配慮がもらえる環境など、給与以外の条件も確認しましょう。
②まずは次のステップ(転職)につなげる気持ちで仕事をする
仕事をすると「思った仕事と違ったな」「給与に満足できないな」など不満が出てくるときもあります。
不満を感じた時にすぐに転職を考えるのではなく、まずは上司や支援員に相談しながら、目安として3年ほどは勤務継続することを目指しましょう。
1年以内で退職すると、転職しようとしたときに企業から「長続きしない」「責任感がない」などネガティブなイメージをもたれやすくなります。
3年以上勤務継続していると、ビジネスマナーが定着し、任される仕事も多くなります。
転職したいときに、同業種・同職種のニーズも高くなりやすいです。
③焦りは禁物!まずは無理のない働き方を選ぶ
将来のことを考えると、現実とのギャップを感じ不安や焦りを感じるかもしれません。ですが、不安や焦りは仕事選びをする際の判断を誤らせるきっかけにもなります。
まずは将来の転職のためにも長く勤務できることが大切です。
長く勤務するために、「今の自分に無理がない」かで考えてみましょう。
④達成しやすい小さな目標を設定する
目標とする働き方が、自分の現状とギャップがあるとき、まずは「できそうな小さな目標」からたててみましょう。
最初から大きな目標をたてると挫折につながりやすくなります。
「半日の週3日から働き始める」など、今の自分ができそうなところから働き、自信をつけながら、次のステップに進んでいきましょう。
いかがだったでしょうか。
参加いただいた利用者さんからは
・自分の働き方を改めて考えることができて良かった
・焦らず、ゆっくり就職活動を進めていこうと思った
などの感想が聞かれました。
ヴィストキャリア富山中央では、利用者さんのニーズに合わせたワークを定期的に企画しています。
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