【発達特性のあるお子さんへ】忘れ物を減らす家庭でのサポート方法|ヴィストカレッジ富山駅前
中高生になると、学習道具や提出物、部活動の用具など、毎日の持ち物が増えていきます。必要な道具も多いため、忘れ物をしてしまうのは、決して珍しいことではありません。
しかし、忘れ物が続くと学習への集中や自己肯定感に影響することもあります。
ご家庭としては、なんとかしてあげたい。と、思う一方で、どのように声をかけてサポートしたらいいのか迷う場面もあるかと思います。
そこで今回は、“忘れ物をしてしまう”という悩みに対して、周囲ができるサポートについてお伝えいたします。

・そもそもなぜ忘れ物をするのか?
① 注意力が散漫
発達に特性のあるお子さんの中には、一つのことに注意を向け続けることが苦手な場合があります。
そのため、学校の準備をする際にも、ほかのことに気を取られてしまい、必要な持ち物を入れ忘れてしまうことがあります。
たとえば、テレビや動画を見ながら準備をしていると、動画の内容に意識が向いてしまい、教科書やノートをカバンに入れることが疎かになりがちです。
このように、注意力が散漫であることから忘れ物が起きやすくなってしまいます。
② ワーキングメモリが弱い
ワーキングメモリとは、外から入ってきた情報を一時的に記憶し、処理、操作する能力です。
“作業記憶”と呼ばれることもあり、発達に特性のあるお子さんは、このワーキングメモリの働きが弱い場合があります。
たとえば、先生が黒板に書いた次の日に持っていくものなどを、連絡帳に書くのを忘れてしまうなどの問題が起こることもあります。
・持っていくものを忘れない為にはどうしたら良いか?
忘れ物をしない為には、学校の用意を前日中にしておくことが不可欠です。
そのために、連絡帳やノートにメモしたことを一緒に確認しながら準備を進めましょう。
お家の人からは
「ちゃんと用意した?」
「忘れ物はない?」
と、聞くのではなく、
「明日持っていくものは?」と尋ね、“持っていくものと連絡帳などを一緒に確認する”ことが重要です。
これで何を持っていけばよいか“二重の自己チェック”になります。
また、連絡帳に書けなかったものが“頻発”に起こった場合、先生に黒板に書いた連絡帳に記載する内容を写メで撮ってもらい、送っていただくなどの対策が有効です。
“何が書けていて、何が書けていないのか?”その人の傾向、“漢字が読めない”“最初の方の書き漏れが多い”など、その傾向に応じた対策を打つことが可能です。
体操着や上履きなどのカバンに入らない、別に持っていく必要がある物はあちこちから集めながら出かけていくと、失敗に繋がります。
そのため、それら一式をカゴに入れて玄関に置きましょう。
「行ってきます」と言う前に、カゴが空っぽになっているかは、必ず“自分”で確認するように習慣化します。
・ツールを活用する
“付箋” “TODOリスト” “リマインダーアプリ”を活用することも忘れ物を防ぐことに役立ちます。
そしてそれぞれの使い方とその効果をご紹介します。
・付箋:玄関や部屋の扉など目立つところに「体操着を持ったか」といったように必ず目にする場所に貼ることで思い出しに繋がります。
・TODOリスト:持ち物をリスト化し、バッグに入れたらその項目にチェックをつけていくという形で使用します。入れたかどうかが視覚化されるため抜け漏れ防止に役立ちます。
・リマインダーアプリ:設定した時間にアラームとともにメモが表示される機能があり、毎日準備する時間に鳴るように登録したり、数日先の持ち物を忘れないように記録したりしておくといった使い方ができます。

・周囲に協力を求める
何を持っていけばいいか忘れた、違うことに気をとられて聞いていなかった等の場合に備えて、事前に友人に「必要な持ち物があるとき声をかけて」とお願いしたり、先生に「忘れやすいので、課題をもう一度教えてもらえると助かります」と自発的に周りに助けを求めたりすることも大切です。
こうした工夫は、生活をスムーズにする方法のため気にする必要はありません。
そして、助けてもらったときに「ありがとう」とお礼を言うことができれば、周囲との信頼関係もより深まります。
忘れ物の対策は、“自分でできること”と“周りに手伝ってもらうこと”の両方を組み合わせていくことが大切です。

まとめ
以上が発達に特性のある、忘れ物が多いお子さんへの対処法です。
忘れ物を少なくするためには、ご家族内での対応だけでなく、“周囲の声かけとひと手間が大切”です。
本人の忘れ物が少しずつ減っていくことで、「このやり方が自分にあったものなんだ」と気づくようになるでしょう。
焦らず根気良く取り組むことが大切です。
周囲に助けてもらっていた部分を少しずつ自分自身でできるように促していきましょう。
ヴィストカレッジ富山駅前では、今後も忘れ物が多い利用者さんに対して、対処法を伝えたり、一緒に考える活動を個別ワークや集団ワークを行ったりしていきたいと考えております。
出典:発達障害の子の子育て相談③ 学校と家庭で育てる生活スキル
