順番を守る、他者と喜びを分かち合う…。楽しみながら外出の練習ができる『ボウリング大会イベント』をご紹介！

ヴィストカレッジ金沢駅西口 2024.03.11

まだ寒い日も続きますが、子どもたちから進学・進級・卒業の言葉もちらほら出始め、少しずつ春の足音が聞こえてくるようになりました。

さて、ヴィストカレッジ金沢駅西口では、日曜日に外出をする集団ワークを実施しています。

今回はその中でも、小学生・中学生・高校生合わせて7名が参加した『第2回ボウリング大会』の様子をご紹介します！

一見楽しいだけの活動に見えますが、その裏には様々なスキル獲得のねらいがあるんです。

獲得スキルその1『外出スキル』

生活する上で基盤となる『ライフスキル』。その中でも行きていく上で欠かせないのが『外出』です。
学校やお友達の家に行くことはできるけど、スーパーやコンビニ、初めての場所は苦手…というお子さんも多くいらっしゃいます。

卒業後は大学などに進学をしたり、就職をしたりする方もいらっしゃいますが、外出することが苦手だとなかなかハードルが高いものです。

今回は『ボウリング』という楽しい活動をきっかけに、初めての場所や普段あまり行くことのない場所に行く経験を積むことができました。

“苦手”が先行すると一歩踏み出すことが難しい場合がありますが、“楽しい”が先行することで苦手なことや新しいことにチャレンジするハードルがうんと低くなります。

今回は誰かと勝負はせず、自分のスコアを伸ばしてみようという内容で実施しました。

みんなと同じ空間にはいますが、いわば個人プレイです。でも、お友達が投げる様子を覗き込む姿がたくさん。みんな気になるんですね～！

そしてストライクやスペアを出したときに、スタッフや利用者さん同士でハイタッチをしたり、拍手をして相手を称えたりする姿もあり、様々なコミュニケーションの取り方を実践することができました。

そんな中唐突に話しかけ始める利用者さんが…。話しかけられた利用者さんは少々驚いた様子です。

そんなときに登場するのが我々スタッフです。話しかけた利用者さんに「びっくりしているみたいだよ。話したいんだね。どういう風に話しかけたらいいかな」と声をかけると、「ねぇねぇ○○さん」と相手の名前を呼んでから話しかけることができました。

私たちスタッフは、その子の特性や思いを汲み取り、適切な関わりができるようそっと後押しをしています。

ソーシャルスキルは、他者と関係を築いたり、集団行動を行ったり、社会に適応するために必要な力のことです。

今回のボウリングの活動でもソーシャルスキルが必要な場面がいくつかありました。その一つに『順番を守る』ということ。

早く投げたい！という思いに駆られ、つい順番を抜かしてしまってお友達とのトラブルに発展してしまうことも。

でも実はボウリングは『順番を守る』ということが身につきやすいのです。ボウリングでは自然と順番を確認する場面がありますよね。そう、スコアが表示されているモニターです。

今誰が投げていて、次自分が投げるのはいつなのか、ということが視覚的に分かるようになっています。つい順番を抜かしてしまいそうになっても、スタッフがモニターを示して本人と確認することで納得して活動に取り組むことができました。

ヴィストカレッジ金沢駅西口では、現在、新規利用者さんを募集しています。『ライフスキルを楽しみながら身につける』を支援のコンセプトに、金銭管理、時間管理、身だしなみ、あいさつなど、日常生活の基礎となる“ライフスキル”を発達段階に合わせながら自然と身に付くサポートを行っています。

無料で見学や体験もできますので、お気軽にお問い合わせください。