カレッジ金沢駅前の新しい取り組み「就労準備コースとは!?」
こんにちは!年末は金沢市も大雪にみまわれ、大変でしたね。
今年は、大雪か暖冬のどちらかかと思っていましたが、「暖冬だけど大雪に注意が必要」ってどっちもなんですね。
今年はどんな冬になるのか、ドキドキします。
ヴィストカレッジの「就労準備コース」って?
今年度、ヴィストカレッジでは、「就労準備コース」をスタートさせました。
「就労準備コース」とは、利用者さん数名で小グループを作り、同じメンバーで作業をしたり、スキルワークに取り組んだりしながら、就労に必要なスキルを身につけていくコースです。
施設内で活動するだけでなく、アセスメント内容を学校の先生とも共有し、学校と事業所が一緒に利用者さんの就労をサポートしていくところが特徴です。
◆就労準備コースの概要
活動時間 | 週1回:毎週月曜日 16:00~16:45 |
内容 | 作業とソフトスキルの組み合わせで構成 BWAP※1 の就労アセスメントツールを利用しています |
解説はこちら → 就労アセスメントツール「BWAP2」を解説!
ヴィストカレッジをご利用中の保護者様からは、
「就労先で上手にコミュニケーションをとれるか心配です」
というご相談が多いです。
私たちが普段支援をさせていただくなかでも、利用者さんにやることを説明して、
「分かった!」と返事をしてくれるものの、実際に作業に取り組むと、
「これどうすればいいですか?」と質問されたり、
分からないまま質問せずに取り組んでしまったり・・・・
こういったことはとても多いです。
就労準備コースでは、「どういう方法だと援助要請しやすいか」という援助要請スキルについても支援します。
就労準備コースでの援助要請について
現在、就労準備コースは、4名の中高生が参加してくださっています。
「同じ空間で同じ取り組みを行う」という環境設定において、お互い良い影響を与え合っているご様子が見られます。
この写真は、利用者さんが作成した援助要請カード(通称:おたすけカード)です。
作業ワークに取り組む際、うまく援助要請ができずモジモジしてしまう利用者さんは多いです。
事業所で用意していた援助要請カードもありますが、「自分たちが普段の作業ワークで困るシーンを振り返り、どのように伝えられるとよいかを考える」機会をもつために、自分の言葉で援助要請カードを作成しました。
「途中から分からなくなったので、ここからお話してください」
「考える時間がほしいです」
普段とっさに言葉にして伝えられなかった「援助要請」について、利用者さんは作業シーンを振り返りながら作成してくださいました。
Aさんは、援助要請をするタイミングがつかめず、長い時間一人で考え込んでしまうため、作業が遅れがちでした。Aさんには、援助要請のタイミングをつかむため、砂時計を利用しています。
「砂時計の砂が落ちるまでは、自分ひとりで考えてOK。砂が落ちてしまったら、スタッフに質問をする」
視覚提示の理解が得意なAさんは、この方法で、一人で考え込んでしまうことが減り、作業スピードが上がりました。
来年度は、4名の就労準備コースの利用者さんには、今まで取り組んだことを生かしつつ、新しい利用者さんの先輩としての役割も担ってもらえればと考えております。
分からないことがあったら、まず先輩に聞き、先輩が答えられなければ先輩がスタッフに聞きに来るようになれれば理想です。
どんな仕事に就いたとしても、培った経験が生きることでしょう。
ヴィストカレッジの「就労準備コース」について、気になる方はぜひ見学にいらしてください。
体験も随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。