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「こんなことやっています!」〜個別ワークで取り組む、ゲームや遊び、働く体験の意味とは〜

ヴィストカレッジ金沢駅前 2023.03.16

今回はヴィストカレッジ金沢駅前で取り組んでいる個別ワークを紹介します。

ヴィストカレッジ金沢駅前では、集団ワークと個別ワークがあり、集団ワークでは最大10名の方を対象に就労に役立つ社会スキルワークや、生活スキルについて取り組んでいます。他にも、ヴィストの取り組みにご理解を頂いた地元の企業様にお邪魔して、お仕事の様子を見学させていただいたり、仕事体験をさせていただいたりする活動も行っています。

その一方で、個別ワークでは、1人から3人までの少人数で、それぞれの目標に沿った取り組みを行っております。人数が多いと緊張してしまうけれども、同世代のお友達が欲しい方は個別でスタッフと1対1で練習してから集団ワークに参加する取り組みをされている方もいらっしゃれば、大人数では難しいけれども少人数から他者との関わりを作っていく方などいろいろな方がいらっしゃいます。

今回は、そんな個別ワークの中で、1対1での取り組みと1対3での取り組みをそれぞれ紹介します。

1対1の個別ワークでの取り組み

目的:メモを取り、確認することができるようになる。

保護者さんとその日のお気に入りのぬいぐるみと一緒に来所し、受付スタッフとおしゃべりを楽しみます。
「今日はその子連れてきたんだね」「そう!久しぶりなの」などと聞こえてきます。

ワーク室に入ると、「マイクラする」「アイロンビーズする」などの希望が出てくることがあります。
スタッフが事前に立てていた計画と違った場合は、話し合いをし、お子さんの希望の活動を何分する、スタッフの希望の活動を何分する、と決めます。そもそも、お子さんの希望の活動を予測して、スケジュールに盛り込みますが、日によっては、お子さんの希望の活動のみとなることもあります。

当日はマインクラフトとレジンアクセサリー作りを行いました。
マイクラでは、スタッフが同じワールドに入って活動します。
サバイバルモードでゾンビを倒すだけでなく、スタッフを攻撃したり閉じ込めたりといういたずらをすることもあります。
レジンアクセサリー作りでは、個別支援計画の短期目標の1つとなっている「メモを取り、確認をする」を盛り込み、アクセサリーの作り方のメモをとっていただきました。
メモの必要性について、次回別のスタッフと作るときに使うなど説明すると、納得して取り組めています。

このように、一見遊んでいるようにみえる個別ワークですが、自分の希望を言えること、意見が異なったときにすり合わせができること、会話による気持ちの表出、メモを取る、など、遊びの中での取り組みから支援に繋げています。

1対3の取り組み:高校生B、C、Dさんの場合

目的:就労場面における円滑なコミュニケーションの方法を知る、など。

就労スキルの一つとして、「他者と一緒に働くこと」があげられます。誰でも最初からチームの一員として働けるわけではありません。職場にいることに慣れ、職場にいる人に慣れ、作業に慣れ、と段階を追ってようやくチームの一員として働けるようになります。今回、来年度の就労を控えた高校3年生3名に、疑似就労体験に取り組んでいただきました。

「2023年1月25日のシフト発送までにバレンタインカードを協力して100枚作ろう」というお仕事です。最初は、いくつかのデザインから話し合って1つに決めてもらう予定としておりましたが、「やってみないと分からない!」というご意見もあり、各々が作ってみたいカードを試作してもらいました。

皆さん上手にはさみやカッターを使いこなしていたのですが、100枚作るには時間がかかりすぎるようです。
利用者さんの1人が、フェルトをカードに張り付けるデザインを次の試作に選んだこともあり、そちらを仕事で作ることとしました。
仕事で作るカードは、3種類のサイズのハート型と、「HAPPY VALENTINE’S DAY」の文字が印刷された台紙に、サイズに合ったハート型に切り抜いたフェルトを貼り付けていきます。
下が透けて見えるように透明な型ぬきを使ってマジックで線をなぞり、切り取ったハートをカードに貼っていきます。

「ボンドをつけるものが欲しいです」とボンドが手につく苦手感から自ら道具を要求されたり、
型抜き用のペンに対して「(黒のフェルトに)黒ペンでは見えないです」とどうしたらいいかわからないことを伝えてくださったりされるなど、今まででのワークでは見られなかった発信です。
他にも、ペアの他児童の作成ペースに惑わされることなく、ご自身のペースで作成する様子が見られました。

また、カードを入れるための封筒は、A4用紙に印刷された線通りにはさみで切り抜いて、折って糊付けして作りました。
少し厚みのある紙であることもあり、折り目をつけるのに苦労する様子が見られました。
物差しを使って折る方法も伝えましたが、折線に合わせて動かないように片手で物差しを押さえる、もう片一方の手で紙を物差しのところで折り曲げるのが難しいご様子でした。
コピー用紙で練習していたら取り組みやすかったかもしれません。スタッフも試行錯誤です。

今回は、個別ワークで遊びをベースとしたものから伸ばせるスキルに取り組んだご紹介と、メンバー固定の小集団ワークでの疑似就労体験をご紹介しました。
1対1の良さ、1対3の良さはそれぞれあります。このように将来の自立に向けて、身に付けるとよいスキルをいろんな形で取り組んでおります。

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