作業療法士による仕事体験で「革のリースづくり」に挑戦!
外はすっかり寒くなってきましたね!こんな中でもヴィストの子どもたちは元気いっぱい!
つい最近も『Active Arcade』というアプリを使ってみんなでゲーム感覚で運動するイベントをしました。
子どもたちはスタッフが事前にプレイした最高スコアをはるかに超え…こんな時期に汗をかくほど運動をしておりその体力のつよみに関心しました!
さて、ヴィストカレッジ金沢駅前では2022年7月より、作業療法士による仕事体験を実施しています。
ヴィストカレッジスーパーバイザーの渡邊 純子(作業療法士)が支援に加わります。
作業療法士は、医療従事者の一員です。
基本的な動作能力から、社会に適応する能力までの広範囲におけるリハビリテーションを行います。
以前ご紹介したブログ記事は、こちらからお読みいただけます。
ヴィストカレッジ金沢駅前では、11月に第3回目となる『作業療法士による仕事体験 レザーリース作り』を行いました。
『レザーリース作り』に挑戦!
今回のレザーリース作りには以下のような工程で進めます。
① 革ひもを三つあみにする
② あんだ皮ひもを輪にする
③ カシメ止めする
④ 皮ひもをかた結びする
⑤ 作った部品を組み合わせる
今回の難関ポイントは ①革ひもを三つあみにする です!
参加者それぞれが理解しやすいように、スタッフは1ヶ月以上前から企画会議をしてきました。
今回はその中でも3名の方へ行った支援の工夫をお伝えします!
見通しがあると安心して作業に取り組める!Aさん
Aさんは今までヴィストに通っていただいている中で最初に大まかな活動の流れを知っておくことでより落ち着いて見通しをもって参加できることがわかりました。
そのため今回はAさん用に最初に手順一覧をご用意しました。
固い革を選んだために三つあみがしにくい……などトラブルもありましたがAさんの“援助要請ができる”というつよみでカバー!近くにいたスタッフに質問をして解決できていました。
今回のスタッフの工夫『最初に大まかな活動の流れを知っておく』で手順を理解し確認しながら次の工程に取り組むことができていました。
援助要請の練習中!Bさん
困ったときに確認することに不安があり、わからないときにスタッフに声掛けすることを練習中のBさん。特に集団での場となると声を出すのが恥ずかしかったり、他の人に遠慮したりとなかなか聞きづらいですよね。
今回はこのように事前にわからないことがあれば話しかけてほしいことを視覚的に伝えてからのスタートとなりました。
Bさんは実際に困ったとき近くのスタッフを呼びわからないことを聞くことができていました。1つ目のリースの作成で自信がついたBさん。2つ目はなんと手順書も全く見ずに作り方を覚えて作ってくれました。
完成品を「見る?」とスタッフに嬉しそうに見せてくれた姿が印象的でした!
自立課題に挑戦中!Cさん
自立課題とは…簡単にいうと自分ひとりだけで作業に流れに取り組めるように工夫された活動をいいます。
三つあみは今回が初めて!
自立課題に取り組まれているCさんは、個別ワークで事前に三つあみに取り組みやすい方法をスタッフと一緒に探しました。
紐を3色使ったキットで三つあみの練習をする、あむ順番を視覚的に提示するなどスタッフも試行錯誤!
このようなツールを手作りしました!
途中でマグネットでホワイトボードに貼り付け、その間に休憩することができます。
スタッフが先行モデリング(先に実際にやってみせること)を行い、スタッフが「この革をここにかけてください」と、黄色のシールが貼られたクリップがついている革を、左右のクリップを指さして指示をすることで三つあみを完成させることができていました。
他の参加者の方にもそれぞれにあわせた指示の出し方、声掛けの仕方などスタッフの工夫も盛りだくさん!
スタッフたちの日頃の支援が生かされたイベントとなりました!
ここに応じた活動の取り組み方法を一緒に考えます!
このようにヴィストカレッジでは個々のできていること、できそうなことをアセスメントし、それぞれに応じた活動への取り組み方を探すことができます。
ちなみに次回の作業療法士との仕事体験は2月!うどんをつくる予定です!
ヴィストカレッジでは無料で見学、体験会も開催しております!
イベントのタイミング以外でも、随時見学を受け付けております。
ぜひお気軽にヴィストカレッジ金沢駅前までお問合せくださいませ。