思春期の子には何かしないといけない?子ども心を理解した“見守る”接し方とは。
お子さんが反抗的な言動をしたり、逆に何も話さなくなったりして「あれ?」と感じたことはありませんか。
また、思いがけない言動で親もどう対応したらいいかわからない・・と悩んだり、イライラしたり、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時はお子さんが「心の成長の時期」(思春期)にさしかかったのかもしれません。
思春期について理解し、お子さんとの関わり方を知ることで、楽になることもあるのではないでしょうか。
思春期は「さなぎ」の時期
思春期が始まる時期には個人差がありますが、早い人で8~9歳に始まり、おおむね17~18歳ごろまで続くと言われています。
この時期には、「心・体・周囲との関わり」が大きく変化します。
思春期真っただ中の当事者の心の中は、その変化についていけず不安でいっぱいです。
臨床心理学者の河合隼雄先生は、「悩み多き思春期は、大人になるための『さなぎの時期』」と喩えています。
たくさんエサを食べ、動き回った幼虫は一見すると静止した状態に見える「さなぎの時期」に入ります。
さなぎは外から見ると、動いていないように見えるかもしれませんが、成長して蝶になるために、内部では大きな変化が起きています。さなぎをゆすったり、無理に殻から出そうとしたりすると、さなぎは成虫になれないといいます。
この時にさなぎを外部からそっと見守ってあげることで、さなぎは羽化して立派な蝶へと変化します。
思春期のお子さんの心の中では、大きな変化が起きています。
「うちの子は今、蝶になる前のさなぎの状態なのだ」と捉えて見守ることが、お子さんの接し方のヒントになるかもしれません。
本当に見守るだけでいい?
「見守る」と一言でいっても、実際には心掛けたいことがいくつかあります。
・お子さんから頼りにされたときは全力でサポートする
・お子さんの変化を見逃さない
・適度な距離を保つ
・親がストレスをためない
見守りつつ、何かあったらすぐに助けるよ!という姿勢を見せることが、大事なポイントかと思います。
困ったら相談しよう!~相談先~
ヴィストでお子さんの相談を受けるときに、保護者の方からよくお伺いするのが
・「誰に相談すればいいのかわからない」
・「ママ友にも言いにくい」
ということです。
そんなときは、
■学校の先生・養護教諭・スクールカウンセラー
■医療機関
■児童相談所
■お住いの自治体の相談窓口
に連絡してみるといいと思います。
また、特性があって放課後等デイサービスに通っていらっしゃるお子さんの場合は、児童発達支援管理責任者や、お子さんのことをよく知るスタッフに相談するのもいいですね。
ヴィストカレッジでも保護者の方のお困りごとや相談事をお伺いしています。
困ったときはお声かけくださいね。
出典1:「思春期の理解と関わり方-石川県」
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/syougai/oyamanabi/documents/2021shishunki.pdf
出典2:日本産婦人科医会
https://www.jaog.or.jp/note/%E6%80%9D%E6%98%A5%E6%9C%9F%E3%81%A8%E3%81%AF/
出典3:e-ヘルスネット 厚生労働省ー思春期のこころの発達と問題行動の理解―
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-002.html
この記事を書いたのは、ヴィストカレッジ金沢駅西口 です。