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言うことを「聞けない」には理由がある?子どもとのコミュニケーションのコツ

コミュニケーション 2024.07.12

お子さまとの関わりの中で、このように悩んだことはありませんか?

・「子どもが言うことを聞いてくれなくて、困っている」
・「言いたいことが伝わらない」「子どもに振り回されている気がする……」

お子さまの行動や言葉についイライラしてしまったり、お子さまへの向き合い方に自信がなくなってしまったり……。

ヴィストカレッジには、保護者のみなさまからお悩みやご相談が日々寄せられています。
今回は、スタッフや保護者のみなさまの実践を踏まえて、子どもたちと向き合うときのコミュニケーションのコツをご紹介します。

1.子どもが言うことを「聞けない」理由

大人が何気なく使っている言葉には、意外と曖昧なものがあります。「早く」「ちゃんと」「あれ・それ」など、みなさんもよく使いませんか?

しかし、「早くって、何時?」「ちゃんとって、どうやるの?」「それって、どれ?」
子どもたちは、そんな風に思っているかもしれません。

特に「聞くことが苦手」「言語理解が苦手」「覚えているのが苦手」など苦手のある子どもにとっては、大人が「なんでわからないの?」と思うような簡単な指示でも、実は「わかっていない」「伝わっていない」ことがあります。

つまり、子どもたちは親の言うことを「聞かない」のではなく、「聞けない」「理解できない」のかもしれません。

さらには、「わからないことを言ってくる大人なんて、いやだ」と反感をもち、余計に耳を塞いでしまっている可能性も考えられます。

2.子どもに伝わる「具体的な」言葉を使う

子どもたちにとってわかりやすい言い方とは、どのような言い方でしょうか。

ヴィストカレッジでは、子どもたちとワークを行う際は必ず「①何を」「②いつまで」「③どれだけ」を具体的に、明確に伝えるようにしています。

そうすると、情報の処理が苦手な子どもたちでも、「今、何をすればいいのか」がはっきりとわかり、安心して活動に取り組むことができます。

この方法は、ご家庭で子どもたちにお願いをするときにも応用できます。

【例】
・「それ持ってきて」→「コップをキッチンまで持ってきて」
・「早く着替えて」→「9時までには着替えてね」
・「ちゃんと片づけて」→「服はぜんぶカゴに入れよう」

何を、いつまでに、どうしたらよいのか。それを大人の側でもはっきりとさせた上で、具体的に子どもたちに伝えてみてはいかがでしょうか。

3.子どもが話を「聞ける」タイミングで話してみる

「具体的な言い方」をしていても、そもそも子どもが聞いていない……。あるいは、返事だけで行動に移ってくれない……。

そんなとき、子どもはスマホやゲーム、ユーチューブに夢中になっていたり、何か他のことに気を取られていたり、といった状態ではないでしょうか?

大人の声が聞こえてはいても、注意は別のところに向いている――つまり、子どもたちは無視しているわけではなく、そもそも話を「聞けていない」のかもしれません。

そんなときは、「今、ちょっといい?」と前置きをしたり、区切りのいいところまで待ってあげたりして、子どもの注意が向いたことを確認してから伝えてみる、というのも一つの手です。

今回は、子どもたちとのコミュニケーションのコツについてお伝えしました。
ヴィストカレッジでは家族支援として、個別にご相談をお受けしているのはもちろん、保護者様の間で情報共有や相談ができる保護者会も定期的に開催しています。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

参考:『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』(こど看)


この記事を書いた拠点は、ヴィストカレッジ富山中央です。

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