私たちが生きている社会は、日増しに、複雑で、あいまいで、不確実な状況になってきています。IT技術が進歩して、人が介在しなくても、ロボットやAIが様々なことに対処できる時代です。

そんな現代社会において、「人」が働くということにはどんな意味があるのでしょうか。

日々、利用者の方に接して、そしてスタッフとともに働いていて感じるのは、「その人自身の中に、力（エネルギー）があり、それを信じることからすべては始まる、そして答えはその人自身にある」ということです。

あらゆる困難なことも、難しくて無理じゃないかと思うようなことも、その人の持っている力を信じることで超えてきました。
複雑で、見通せない課題も、それぞれの心のうちに答えがありました。

人の心は、一生成長していくものなのではないかと考えています。

自分との対話や仲間との対話を通して、人が成長していく、仲間が壁を乗り越えていく。そんな瞬間を見るとき、グッときます。それが、私自身が心豊かになる瞬間です。

「あらゆる人が心豊かに働く社会」これは、ヴィストが実現したい未来の姿です。

「あらゆる人」の中には、サービスを利用する利用者の方はもちろん、支援を提供するスタッフも、ともに支援に取り組む関係機関の方も含みます。 もちろん、これを読んでいるあなたもです。

このビジョンは、私たちだけでは実現しえないものです。
職種、企業、業界、地域、既存の制度といった様々な枠組みを超えていかなければなりません。

「働くって、楽しい」 「人と働けて、うれしい」

こんな働く希望であふれる社会をつくりませんか。

複雑で、あいまいな世の中だからこそ、話しましょう。
不確実で、見えないからこそ、ここから作りましょう。

「あらゆる人が心豊かに働く社会」を、ヴィストとともに。

• 情報誌ISICO vol.114 2021年2月発行