【仕事を知る#005】「PCセミナー」を行うホントの理由は?就労準備支援の仕事に密着!
生活困窮・生活保護の方の"こころ豊かな人生の架け橋となる"ことを目指す就労準備支援チーム(行政受託事業部)。
今回は、利用者さんが参加される「PC(パソコン)セミナー」の様子を覗いてみました。
今回の取材では、スタッフに『なぜPCセミナーをやるのか?』という問いをぶつけてみました。
「さまざまな職場でPCスキルが必要とされているから?」
「PCを使えれば、仕事につながる知識を得やすいから?」
返ってきた答えは、もっと根底にある大切な考えからくるものでした。
問いの答えを、PCセミナーの様子を見ながらみなさんも考えてみてください!
PCセミナーの様子
本日のPCセミナーは13時スタート。
7名の利用者さんと3名のスタッフが参加するとのことです。
スタート前に、セミナーの目的や内容をホワイトボードに記入します。
PCスキルは人によってさまざまです。
補助教材や資格試験教材などの資料準備も一緒に行います。
PCセミナーの時間をどう使うかを、利用者さん自身が考えられるように環境設定を行います。
PCセミナー、いよいよスタートです!
就労に向けた「準備」を意識して、挨拶から始まりました。
「ネットサーフィンを知っていらっしゃる人!」
「タイピング練習は引き続きやってみてくださいね」
「不安がある方は、近くのスタッフにいつでもお声掛けください!」
実施する内容とともに、スタッフが一緒になって取り組むことをお伝えします。
PC操作に不安がある方も、そうでない方も一緒に取り組めるよう声掛けを行います。
「それでは、前半は13時50分までになります。各自始めましょう。」
利用者さんは、それぞれやりたいことを決め、スタッフに相談しながらPC操作を始めます。
Aさん「ネットサーフィンをやってみたいんですが」
スタッフ「ぜひやってみましょう!興味のあるニュースはありますか?」
Bさん「地図から会社を探してもいいですか?」
スタッフ「もちろんです!一緒に操作してみましょうか。まずはここをクリックして…」
それぞれが自分で決めたことをPC上で実施します。
セミナー会場が少しずつ活気づいてきました。
利用者さん一人ひとりがPCに向かい、必要に応じてスタッフと相談しながら進む時間は、あっという間に過ぎていきました。
PCセミナーを行うホントの理由は?
“就労準備支援”という事業名からも、PCセミナーをやること自体に不思議はありません。
しかし、PCセミナーのホントの理由が何かを尋ねたところ、支援における大切な思いに触れることができました。
就労準備支援員のTさんが、その思いを話してくれました。
PCセミナーと言っても、使い方を授業で伝えたり仕事の練習をしたりするわけじゃないからね。
一人ひとりでPCスキルも違うわけだから。気になるニュースを画面上で読むことができたとか、タイピングのスピードがちょっと速くなったとか。
そういった「ちょっとできた」を感じる手段として、PCセミナーをやっています。
ホントの目的は、利用者さんが小さな「できた」を感じて、自信をつけること。
PCセミナーの場に足を運んでいる利用者さんは、自分の意思で一歩を踏み出しています。
その一歩を次の一歩につなげるためには、少しでも自信を持てることがとても大切だと思ってやっています。
ただ、PCセミナーに参加される利用者さんも全体の3分の1くらいなんです。
他には「みんなで職場見学行こうよ!」と声をかけたり、別のテーマでセミナーをやったりしています。
それでもやっぱり大切になるのは個別対応。
一人ひとりを知って、じっくりと向き合いながら少しでも前向きになれるよう関わっていますね。
少しの自信を積み重ね、こころ豊かな人生を目指す
ヴィストの就労準備支援チームは、利用者さんの「こころ豊かな人生の架け橋となる」というビジョンを掲げています。
一人ひとりに向き合うことは、とても大変なことです。
だからこそ、何かを達成したときの喜びは何物にも代えがたいものになります。
就労準備支援員という働き方の魅力が垣間見えた1日でした。
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