驚きや喜びを最大限に!「プログラミング ビスケット」の取り組みを紹介!

ヴィストカレッジ富山県庁前(児童発達支援・放課後等デイサービス)利用者さんに大人気の
「プログラミング ビスケット(Viscuit)」の様子を紹介します。

ビスケット(Viscuit)って?

ビスケットはとても簡単なプログラミング言語です。
メガネというたった一つの仕組みだけで単純なプログラムからとても複雑なプログラムまで作ることができます。
ヴィストカレッジ富山県庁前では、このビスケットを使用して集団や個別でプログラミングのワークを行っています。

ビスケット~児童発達支援編~

6歳までの未就学児を対象とした児童発達支援では月に1回、集団でビスケットを行っています。
今回の目的は
①興味を持って操作に親しむ
②わからない時に援助要請を出す

上記の2点を利用者さんが理解しやすい言葉に置き換え、ルール確認をします。

まず初めに基本操作の復習から始めます。
ビスケットだけでなく、ワークにおいては工夫や事前準備がとても重要になります。

工夫点1 タブレットを操作する場所(机)と説明を聞く場所(マット)の区別

目の前にタブレットがあるとすぐにでも触って、試してみたくなるのは、
子どもだけでなく大人も一緒ですね。

特に年齢の低い利用者さんにとって目の前にある物への興味や関心が人一倍強いものです。
しかし、それでは説明の際に「聞く」ということに集中を向けることは難しいです。
そのため、場所の区別をし、利用者さんがしっかりと注目が向けられるよう環境設定を行います。

説明はテレビ画面に映し行います。
テレビはわざとタブレットが触れる机から、見えにくい位置に設置します。
利用者さんはスタッフの「説明をするよ」「タブレットを触ってみて!」という声を聞き、
切り替えをしながら取り組むことができました。

工夫点2 利用者さんに発見してもらう

説明では、結果をお伝えしません。
「こうすると、どうなるかな…?」と声掛けをし
実際にご本人に取り組んでもらい、発見を驚きや喜びに繋げます。

知らないことを知った時の発見はとても大きいですね。
「動いたーーーー!」
「見て見て!先生見てー!」
と利用者さんは声を上げて喜びました。

ビスケット~放課後等デイサービス編~

小中高生を対象とした放課後等デイサービスでは、月に1~2回、集団でビスケットを行っています。
今回の目的は
①ビスケットに親しむ
②友達のすごいところを見つける

上記2点をワーク前に利用者さんと確認します。

参加者は初心者からベテランの方までおり、個々でレベルには差があります。
そこで工夫点として

工夫点1 スタンダードコース、クリエイティブコースに分かれて実施

・スタンダードコース
操作に慣れていない利用者さんや初めての方。
スタッフと基本操作を学びながら、ビスケットに親しみます。

・クリエイティブコース
ビスケットには何度も取り組んできて、もっと様々な作品を自分で作りたい方。
自由に作品を作ります。

コースはスタッフが決めるのではなく、ご本人に決めてもらいます。

工夫点2 全員で共有する時間

ワーク終了5分前に、自分の作った作品を他の友達に紹介する時間を設けました。
以前は共有する時間を設けていませんでした。

しかし、利用者さんたちはワークの中で
「見てください」「作ったよ!できたよ!」
と言い、紹介されることが多いです。

全体で紹介する場を作ることで、ご本人にとって大きな自信となり
また、作品を見た人にとっては、意欲や関心につながると考え、共有の時間を設けました。

スタッフの「紹介してくれる人?」という問いかけに初めは消極的でしたが、
1人の子が紹介したことをきっかけに、学年問わず積極的に紹介する姿が見られました。

説明をしている姿はとても誇らしげです。
低学年の利用者さんは高学年の利用者さんの作品を真剣な眼差しで見つめていました。
利用者さん同士で学び合いながら、今ある力をより伸ばしてほしいと感じます。

ヴィストカレッジ富山県庁前では、利用者さんの得意を伸ばし
「できた!」と実感していただけるようサポートしております。
今年も様々なワーク、イベントを企画しております。
利用者さんに様子は随時SNSにて更新しておりますので是非ご覧ください。

ヴィストカレッジ富山県庁前