【満員御礼】働くことの意味を考える~ヴィスト就労支援セミナー~

2月23日(木)、石川県・富山県にてヴィスト主催の就労支援セミナーを開催いたしました!

どちらも満員御礼、計100名を超える方にご参加いただきました。

今回の講師は、内閣府「障害者差別解消支援地域協議会の設置等に向けた検討会」委員でもある南雲明彦氏。
「働くことの意味を考える~支援を受けながら生きることは恥ずかしくない~」
というテーマでお話しいただき、後半はヴィストの卒業生とヴィスト代表の奥山も
参加しての熱いディスカッションとなりました!!

そんなセミナーで、意見交換の時にあがった話を一部ご紹介します。

「支援」を受ける意味はある?ない?

私たち就労支援事業所としては、少しドキッとする質問でしたが
「支援は、ないよりあったほうが良い」という言葉があがりホッとしました。

ただし、支援者側がどこまでサポートするかが重要で、
「そこまでのことはしてもらわなくても自分で出来る」ことまで介入すると
余計な御世話となり、その方を傷つけてしまうこともあります。

「苦手なところをちょっと手伝ってもらうだけで良い」という卒業生の意見もあがり、
支援者と当事者できちんと「対話」をして、「どんな支援が必要なのか」
そのさじ加減を調整していくことが大切なのだと感じました。

過去を振り返ることは必要?

ヴィストでは、自分に合った仕事に就くためには「自己理解」をしていくことが必要と考えており、
そのための方法の一つとなるのが、「過去を振り返ること」です。
しかし誰にでも振り返りたくない過去はあり、封印したい失敗体験もあると思います。

そんな時に有効な手段として
「一人で考えるとしんどくなることがあるので、誰かと一緒に振り返るようにしている」や、
「感情ではなく”事実”に対して振り返るようにしている」
といった意見があがりました。

臭いものに蓋をし続けては、気づけない重要なこともあります。
自身を知り、今後に活かすためにも、無理のない範囲で振り返りをしていきたいところです。

短所は克服した方がいい?しなくてもいい?

「短所」と聞くと、「何とかしなくてはいけない」「克服しなくてはいけない」というイメージが強いですが、
「短所に向き合う姿勢が大切」というメッセージが印象に残りました。

短所と向き合う姿勢は、人生の困難なことにぶつかったときに向き合う姿勢と同じ。
「出来ないから」と人任せにしてばかりいたら信頼関係の構築も難しくなります。

そういった意味でも、短所に向き合い折り合いをつけていくことは大切なんですね。

終わりに

このような就労支援セミナーをきっかけに、「働くために活用できる支援」があることを知っていただき
地域の障害者雇用が当たり前になるように、私たちも尽力します!!

今後も定期開催を予定していますので、ぜひともご参加ください。

ご講演いただきました南雲様、卒業生の方、素敵なお話をありがとうございました。