ワークハーバー MUROYA様で職場体験!そこから見えてきた課題とは?

12月に入り、寒さも厳しくなってきました。
晴れて空気が澄んだ日には、綺麗に雪化粧をした立山連峰を望める季節となりました。
さて、ヴィストカレッジ富山駅前では、今年度より外部企業での職場体験を本格的に始動し、先月3日には第2回目の実施に至りました。
本ブログでは、その体験の模様をお伝えします!

ワークハーバー MUROYA様での職場体験

今回は、社会福祉法人アルペン会の『多機能型就労支援事業所 ワークハーバー MUROYA』様にご協力をいただき、高校2年生の利用者さん2名が職場体験に取り組みました。

作業内容は、
①製菓の袋詰めとラベル貼り
②クリスマスカードの作成
③製菓を詰める箱折り

の3つになります。

今回取り扱う製菓は、ワークハーバーMUROYA様が経営するカフェの店頭で販売されるものであり、お客様が口にする商品を扱うことや、お客様の手に渡ることへの意識が試されました。

袋詰めとラベル貼りでは、一口サイズの丸いクッキーを小袋に詰め、店頭に並べられる状態にまで仕上げます。
食品を扱うことに伴い衛生面に気を配るほか、道具の扱いや行動に対する丁寧さ、指示された通りに取り組まれているかなどの指導を受けながら、利用者さん2名はそれぞれ自分のペースで取り組み、合計で50個ほど仕上げることができました。

更に、作業ペースが想定よりも速く、職員の手が回っていなかった作業を頼まれるほど時間に余裕がありました。

クリスマスカードの作成

クリスマスカードは、企業様のクリスマスイベントにて商品と一緒に店頭に並べられるものになります。
色画用紙に好きに絵を描いたり、シールを貼ったりというようにデザインをしました。

お一人は絵を描くのが得意で、見本のカードを参考にしながら可愛らしいカードに仕上げていました。
もう一人の方は、じっくりと時間をかけながらご自身の趣味嗜好に関係した絵を描き、満足げな様子でした。
 

体験されたお二人に感想をお聞きすると、
「思った以上に上下関係の堅苦しさがなかった」や
「あまり疲れなかった。僕たちが作業しやすいようにしてくれたのかもしれない」

等あり、どの会社も上下関係に厳しいというイメージが微少ながらも覆ったことや、作業しやすいような環境を整えてくださった企業様のご配慮を感じていました。

職場体験で得た今後の課題

約2時間という時間ではありましたが、お二人の褒められるべき点と今後改善すべき点が体験の中で見えてきました。
このお二人の経験を、お二人に限らず他の利用者さんの活動にも反映できたらと思います。

それと同時に見えてきたのは、従業員として働く意識や、自分たちが作業した成果物が店頭に並ぶことを意識することへの難しさです。

職場体験に取り組むにあたっての利用者さん自身の“意識”と、スタッフが自覚して欲しいと思っている“意識”とが異なっており、この意識改革が今後の職場体験における課題となりそうです。

ヴィストカレッジの施設内での活動だけでは、「社会に出て働く」というイメージを膨らませるには限界があります。
こうした外部での職場体験で、実際の働く現場で作業をこなすことや企業の職員より評価・ご指導をいただくことにより、参加されたお二人の「社会に出て働く」イメージを育む貴重な経験となりました。
今後も利用者さんの将来を見据えて、職場体験に力を入れて参ります!

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