ヴィストカレッジの小学生集団訓練~アンガーマネジメントに挑戦!~

こんにちは!ヴィストカレッジ富山県庁前(児童発達支援・放課後等デイサービス)です。
連日、暑い日が続いています。熱中症には十分にお気を付け下さい。

日常の中での“怒り”

ヴィストカレッジで利用者さんを見ていると、友達のちょっとした言葉にものすごく怒ってしまう子や
怒っていることを相手に伝えたくても何も言えずに黙ってしまう子を見かけます。

「怒り」と上手に付き合うことは難しいものです。
今回はそんな「怒り」と上手に向き合っていくためのスキル訓練といたしまして
小学生集団で「アンガーマネジメント」を開催いたしました。

子どもたちが感じる「イライラ」を取り扱い、ゲームを踏まえながら行った訓練の様子を紹介します。

アンガーマネジメントとは?

アンガーマネジメントとは、「怒りの感情と上手に付き合う」方法を学びます。
「上手に付き合う」とは怒りを我慢することではありません。

なぜなら、怒りはどんな人の心にも自然と生まれる感情であり、悪いものではないからです。
怒りを消そうとするのではなく、自分でコントロールできるように向き合います。

怒りって何?

初めに“怒り”について、考えてもらいます。
訓練ではプリントを提示しながら説明を行いました。

「しんぱい」「かなしい」「つらい」
など、もともと怒りではない気持ちが怒りの種になるということ学びます。

そして、心の中にコップがあると想像します。
ここに、「つらいなぁ」「くるしいなぁ」「かなしいなぁ」「さみしいなぁ」
という嫌な感情がだんだんたまっていくと考えます。

コップの中に嫌な感情がたまっていくと、ついにコップがいっぱいになり、あふれ出てきます。
このあふれ出たものが“怒り”です。
座学の形式は皆さん我慢できるかな?と思っていましたが興味津々な様子でした。

気持ち探しゲーム!

座学の後はみんな大好きなゲーム‼
10分間でどれだけ気持ちが探せるか、気持ち探しゲームを行いました。

「うれしい」「がっかり」「きんちょうする」「ふあん」「こまった」
など多くの気持ちを見つけ出すことができました。

利用者さんからは
「時間が足りない!」「もう少し時間がほしい」という言葉が…!
皆さん素晴らしい集中力でした。

気持ちの温度計


同じ出来事が起こっても人によって怒ったり怒らなかったりします。
気持ちの温度計では、怒りの温度は人によって違うということを理解します。

「他の友達の怒りの温度を知ろう」ということで具体的なエピソードが書かれたカードを提示します。
自分だったら怒りが最大になることも、周りの友達はそれほどでもないということ学びました。

いろんな場面を想定しカードを読み、自分だったらどのように感じるかを考えました。
そして、周りの友達と温度計を確認し、感想を共有し合いました。

ヴィストカレッジ富山県庁前の集団訓練では、ゲーム感覚の中で考えるということを中心に訓練を提供しています。
利用者さんに、興味を持っていただける内容を考え実践し、修正を繰り返しながら、
少しでも理解へとつながるように努めています。

参考文献
名越康文:もうふりまわされない!怒り・イライラ 株式会社 日本図書センター

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