仲間と育む自己肯定感~新年茶会編~

こんにちは。児童指導員フルキです!2月に入り、雪もちらつき寒い日が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか?
ヴィストカレッジ金沢駅前(放課後等デイサービス)では、毎月イベントを開催しております。
イベントでは、スタッフの得意なことを生かしながら、利用者さんが楽しくスキルアップできる企画が盛りだくさんです。

新年1回目のイベントは「新年茶会」です。実は私、茶道の経験があります。
12月より、ヴィストカレッジに通ってくださっているAさんも茶道部です。
この「新年茶会」のイベントを企画した背景には「利用者Aさんの自己肯定感を高めたい!」という
スタッフ“フルキ”の 思いがありました。

自己肯定感とは?

自己肯定感とは、自分で自分を肯定的に捉える感情のことをいいます。
誰かの役に立てた時、感謝された時、ほめられた時、頑張って挑戦したことができた時、
「自分はこんなことができるんだ」
と自分を認めることができ、自分を大切に思うことができます。
自己肯定感の育みは子どもの成長に直結する大切な考えであると思います。

利用者Aさんは部活動で茶道部に所属しています。
「学校でいつも先生に習っているんですね、難しいけど」
と話してくれます。難しいけど、頑張っていること…これはヴィストでお茶会を開催すれば活躍してもらえるのではないか?と考えました。

早速Aさんに提案すると
「フルキさんと一緒にやるならいいですよ」
と了承してくださいました。そこで、新年にお茶会を開催することになりました。

いよいよ新年茶会

「これはなんていう道具?」、「茶杓(ちゃしゃく)…知らなかった」と初めてみる茶器に興味深々。
Aさんから「あとは袱紗(ふくさ)も使います」
「抹茶にも種類があってお濃茶(こいちゃ)とお薄(うす)がありますよね」
と解説がありました。自分が当たり前に知っていることでも他の人も同じとは限りません。

知っていることはその人にとっての強みとなります。
「手首を横に動かす?」
「素早くってどれくらい?」
と参加者から声があるとすかさず
「こうやって手首を動かすといいよ」とAさん。
「服に飛ぶと落ちないから、気を付けて」
とアドバイスも的確です。

Aさんを中心にお茶席体験は進行しました。
皆さんは、”ダマ”もなく上手に点てることができました。
季節に合わせた美味しい和菓子と辻占(つじうら)も好評でした。

利用者さんの感想

「初めてやったけど面白かった!」
「また集団訓練の人とか違う人ともやりたいな」
と感想が聞かれました。

そして帰り道でのAさん。
「緊張したけど、できて良かったです」
参加者全員の自己肯定感につながった時間となりました。

ヴィストカレッジ金沢駅前では、これからも利用者さんが得意なことや頑張っていることを披露したり
共有したりできる機会を設けていきたいと考えています。
また、スタッフ一人ひとりの好きなことや得意なことを、目の前の利用者さんのニーズに合わせて
訓練に組み込んでいきたいと考えています。

見学・体験は随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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