ヴィストカレッジ富山県庁前「児童発達支援管理責任者」に支援の思いをインタビュー!

今回のブログはヴィストカレッジ富山県庁前(放課後等デイサービス)「児童発達管理責任者」へのインタビューです。
支援に対する思いを語っていただきました!

児童発達管理責任者の役割って?

まずは児童発達管理責任者(略称:じはつかん)の役割についてお伝えします。
児童発達管理責任者は、放課後等デイサービスをはじめとした児童福祉の現場で活躍する職種です。
メインの業務は子どもたちの成長に合わせた「個別支援計画の作成」です。

この個別支援計画はアセスメントやモニタリングをしっかりと行いながら、
子ども自身の希望やその家族のニーズなども汲み取り、
短期・長期の目標や支援内容、援助の方針などを作っていくという、
現場での知識が試される業務です。
参考文献:https://job-medley.com/tips/detail/760/

その他にはスタッフ指導や行政手続き、学校・医療・相談事業所連携等、多岐にわたり様々な業務があります。

それではインタビューに移ります。

Q1.利用者さんとの関わりで大切にしていることは何ですか?


「児童発達管理責任者K」

まずは安心して過ごしてもらえるように、心の距離が近い存在になれるように意識しています。

一緒に全力で遊んでくれる大人、友達のような関係性の大人、優しく包み込んでくれる大人、
時には悩みや不安を話したくなる大人など、利用者さんによって求める大人像は違います。

私は利用者さんのニーズによって、自分を変化させて接するように心がけています。
利用者さんに必要な大人はどんな人か、どんな大人がそばにいればこの子は安心して成長ができるのかを
常にアセスメントし、試行錯誤しながら日々の関わりを考えています。

そのためには、些細な変化に気が付く観察力と過去と未来を考えて支援に繋げる考察力、
それを活かす支援技術や知識が必要です。
十人十色の利用者さんに適切なアドバイスができるよう、常に学び続けていかなければならないと肝に銘じています。

肯定的なメッセージを大きく表現

それから、肯定的なメッセージを大きく表現するようにしています。
「あなたが好きだよ、会いたかったよ」という人に愛されて受け入れられている実感は、
心を育てる何よりのエネルギーだと思います。

また、「あなたの良いところを知っているよ。こんな良いところがあるよ」
ご本人も気が付いていなかった”長所の原石“をあえて口に出して伝えることを意識しています。

成長のために、まずはご本人が自ら「学びたい、成長したい」と思うことが必要であり、
その気持ちを引き出すための心の基盤づくりを大切にしています。

Q2.保護者との関わりで大切にしていること

私は保護者の方との面談を毎回楽しみにしています。
支援のプロとしてアドバイスができたら良いと思いますが、私自身がまだまだ未熟者です。

それでも私を頼って下さる保護者の方のために、悩みを共有し行動に移すことを意識しています。
面談時には会話の内容も大事ですが、同時に人間性も大事だと感じています。
基本的な言葉を並べただけの会話にならないように、専門知識を取り入れつつ、
人として大事な事や温かさをもった会話を意識しています。

また、利用者さんの肯定的な部分を根拠を持って伝えるように意識をしています。
なぜこの行動が良いのか、これで大丈夫なのか、今後どのようにしていけば良いのかなど、
より具体的に伝えることで安心感に繋げていけるようにしています。

「褒めるのは大事とわかっているけど褒めるのは難しい」

よく「褒めるのは大事とわかっているけど褒めるのは難しい」と言われる保護者の方が多くいらっしゃいます。
そのきっかけとして「今日はこんな良いところがありました」とワーク後に伝えることで
褒めるきっかけ作りも意識しています。

ヴィストカレッジは保護者の方のための場所でもあると思います。
ここに来たら利用者さんはリラックスできるし、保護者の方は悩みが軽くなる、
そんな場所を維持できるよう、私自身も人として誠実でありたいと思います。

Q3.ワークの組み立てる際のポイント

基本は、保護者の方と面談時にお話した個別支援計画の目標達成に向けて、ワーク内容を組み立てます。
その時に、「楽しい!嬉しい!できた!」という気持ちを引き出せるよう、
私はストレングス(強み)を意識したワークを多く取り入れています。

「好きな活動を自主的にやっている中で、実は訓練や支援の練習になっていた」という形が理想です。
ヴィストは様々な得意分野を持ったスタッフが揃っています。

凸を伸ばすのが得意、凹にアプローチをかけるのが得意、作業的ワークが得意など、実に支援力豊かなスタッフです。
療育支援は幅広く、どの支援も必要な力になります。

それぞれが得意分野を生かして利用者さんをアセスメントし、総合して成長を促す形ができていると思います。
児童発達支援管理責任者の役割は、スタッフの支援力を統括して、その子のために必要な支援を
全体で共有する柱になることだと思います。
各スタッフの評価を様々な角度から分析しながら、ワークの基本を共有しています。

Q4.今後のヴィストカレッジ富山県庁前への想い

現在、カレッジ富山県庁前は小学1年生から4年生の小学生を中心に受け入れを行っています。
小学生時に必要なコミュニケーション力、SST、社会スキル等様々なワークを提供していますが、
こんなに明確にワーク内容を打ち出せることに誇りと嬉しさを感じています。

今は時勢的に集団ワークが少なくなってしまっていますが、早く集団ワークが復活し、
様々なワークの中から選んで学んでいただける環境を提供していきたいと思います。

また、現在定員に達しているため新規ご希望の方には待機をしていただいております。
その方々にもセミナーのご案内や悩み相談なども実施しておりますので、
興味のある方はぜひご連絡ください。

一人でも多くの方が心豊かに生活できるよう、ヴィストカレッジ富山県庁前は今後も成長発展を続けてまいります。

利用者さんの長所をさらに伸ばし「楽しい!嬉しい!できた!」に繋げるには日々の関りの中での
アセスメントがとても大切ですね。

また、何気ない日常の会話の中に利用者さんの本当の思いが隠れているのではないかと感じます。
「今日は学校どうだった?」「楽しいことはあった?」などの会話から心の距離を測っていきたいです。

現在のヴィストカレッジ県庁前のスタッフは4月より新たな体制となっております。
3月に1度、スタッフで顔を合わせ、今後の目標について話し合う機会を設けました。

その際に今年度のテーマとして挙がってきた内容が下記になります。
「楽笑」(スタッフも利用者さんも笑って楽しく過ごすという意味を込めた造語)
「成功体験」
「子どもの情報共有」
「学び続ける」
スタッフ一同、同じ目標に向かって日々精進しております。

ヴィストカレッジ富山県庁前は、現在定員に達しているため新規ご希望の方には待機をしていただいております。
その方々にもセミナーのご案内や悩み相談なども実施しておりますので、興味のある方はぜひご連絡ください。
一人でも多くの方が心豊かに生活できるよう今後も成長発展を続けてまいります。

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