中高生向け集団訓練「箸の使い方」

夏休みも終わり、ヴィストカレッジ富山駅前(放課後等デイサービス)では「〇〇に行って来たよ!」など、
この夏の思い出について話すたくさんの楽しそうな声が飛び交っています。
夏はお出かけしたり、外食したりする機会も多いですね。

今回は、そんな外食の場面にも出てくる、「箸の使い方」について取り組んだ
中高生向けの集団訓練についてご紹介したいと思います。

正しい箸づかいを確認する前に、まずは皆で“正しく箸を持てると良い理由”について考えます。
うーん…と悩みながらも、「食べ物を落とさないため」、「皿に(食べ物が)残らないように」
などいろいろな意見が出てきます。

正しく箸が使えると、「食事の作法も美しくなりますね」と話していた時、こんな声がちらほら聞こえてきました。
「そうなんだけど、もう自分の持ち方に慣れてるんだよなぁ…」
その気持ちとてもよく分かります!

私たちスタッフも、ふと、“自分はどんな持ち方をしているだろうか…”と今回の訓練の前にお互いに確認し合っていました。
そこで、次はよくある間違った持ち方の写真を見ながら自分の持ち方をチェックしていきます。

代表的な5つの持ち方

①握り箸・・・棒を握るように、2本の箸を一緒に握る持ち方
②ペン箸・・・薬指・小指を使わない、ペンを持つときのような持ち方
③交差(クロス)箸・・・箸先が交差し、バツ(×)のような形になる持ち方
④人差し箸・・・人差し指を使わない持ち方
⑤平行箸・・・上の箸と下の箸との間に中指を挟んだ持ち方

皆さん真剣に写真と自分の手元を見比べながら、「握り箸はしてないな、でも、平行箸っぽいかも…」など、
チェックしています。

チェックした後は、正しい持ち方は?と気になってきたところで、正しい箸の持ち方を実践です。
“下の箸を固定する”、“上の箸は鉛筆のように持つ”ことがポイントです!
「あー、ここが自分の持ち方と違うなぁ」、「大体同じかも」などと言いながら見せ合う姿もみられました。

豆つかみゲームにチャレンジ!

正しい持ち方が確認できたところで、豆つかみゲームにチャレンジしました。
準備運動として、初級編のスポンジ、上級編の大豆を使って正しい持ち方を意識しながら皿から皿へ移していきます。
最初は大豆を掴むことに少々苦戦しますが、皆さんコツを掴むのが早いです。

それでは、いよいよ本番!30秒でいくつの豆を皿に運べるかを競う個人戦と10個の豆を移したら
ペアの人に交代するグループ戦を行いました。

とても盛り上がり、「もう1回!!」と皆さん熱中して取り組まれていました。
中には事前に挑戦していたスタッフの誰よりも多くの豆を運ぶことができた方もいらっしゃいました。

今回の訓練では、自分は気にしないけれど、振舞いによっては周囲の人を不快にさせてしまうこともあるということ。
逆に食事の作法によって良い印象を与えることができる、ということをみんなで確認できました。
社会に出て、「就労」する中で、人と食事を共にする機会も増えるだろうと思われます。

このようにヴィストカレッジ富山駅前では、楽しみながら将来の「就労」に向けて今回のような生活スキルを
高める訓練や社会スキル、運動スキルを中心とした様々なプログラムを提供しております。

「こんなプログラムがあったらいいな」というご希望がありましたら、お気軽にスタッフにお声掛けください。

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