将来の就労を見据えた、就労準備プログラム「仕事体験」のご紹介!

ヴィストカレッジ金沢駅前(放課後等デイサービス)は、開所から半年、無事に新しい年を迎えることができました。
現在、ご登録いただいている方は40名を超え、小松市や富山県など遠方から通ってくださる方もいらっしゃいます。
今年も、より良い支援ができますよう、スタッフ一同精進していく所存です。よろしくお願いいたします。

就労準備プログラムを充実させます!

私たちは、利用者さんや保護者の方より「現在の困りごと」だけでなく、「将来(就労等)への不安」について
ご相談をお受けすることが多くあります。

ヴィストカレッジ金沢駅前は、将来の就労を見据えた、”就労準備型放課後等デイサービス”です。
利用者さんの「今」「将来」を見つめ、支援しております。

中高生に人気のある「仕事体験」訓練プログラム

昨年より中高生に人気のある「仕事体験」
仕事体験では、「封入作業」「シール貼り作業」「梱包作業」など、実際の仕事体験を通し、
・自分の得意・不得意を知る。
・適切に休憩をとる。
ことを学びます。

1月より、ヴィストカレッジ金沢駅前では、隔週木曜日 16:45~18:00に「仕事体験」を行うこととなりました。

自分の得意なこと・不得意なことって?

みなさんは、「メタ認知」という言葉を聞いたことはありますか?
メタ認知とは、自分自身の認知プロセスや特徴、能力について持っている自己認識のことです。
自分はどんなことが得意なのか(不得意なのか)の認識、自分の体力や集中力に関する理解、
ミスするパターンについての自己認識、これらはすべて「メタ認知」の例です。

仕事体験では、様々な作業を実際に体験することで、メタ認知を高めます。

「封入作業」のお仕事を体験

1月の第1回仕事体験は、「封入作業」を行いました。

まず、スタッフより活動のスケジュールを伝えます。「見通し」をもち、安心して活動に臨めます。
全員で作業工程を確認したら、流れ作業で仕事を行います。

Aさんは、作業が丁寧な方です。作業の内容を決定する際、「三つ折り」に立候補してくださいました。
Aさんは、普段の自主訓練(※1)では折り紙に取り組まれることが多い方です。

その手先の器用なこと!Aさんはご自分の得意なことを認知しているからこそ、ご自分に合った作業を選択できています。
最初はどの仕事を選択してよいか分からない利用者さんも、体験を通して徐々に自己理解を深めていき、
自分に合った仕事を見つけていきます。

「とても上手に折れていますね」
スタッフがAさんの作業をフィードバックすると、三つ折りのコツを教えてくださいました。

ただ、Aさんのように、手先が器用な方ばかりではありませんね。
しかし、「ちょっとだけ工夫をすればできる!」という方も大勢いらっしゃいます。
その「ちょっと」を見つけるための支援をすることもスタッフの仕事です。

利用者さんの作業でのつまずきを見つけ、その方に合った自作の補助具を使っていただくことで
問題が解決することもあります。
スタッフは、常に「その方に合った支援」を探ります。

自作の補助具を使用し三つ折りに取り組む利用者さん

※1 自主訓練:利用者さんが一人で集中して取り組む訓練のこと

休憩時間の過ごし方

休憩時間は、とても大切です。発達に特性のある方の中には、自分の疲れを認識することが難しい方もいらっしゃいます。
また、「休憩時間に何をすればよいか分からない」という方もいらっしゃいます。
自分に合った疲れの解消法を見つけることも、将来働く上で大切なスキルです。

また、休憩時間はスタッフや他の利用者さんとのコミュニケーションの場でもあります。
仕事のコツを伝えあったり、趣味のことを話したり、と会話を楽しまれている方もいらっしゃいます。
中高生向けの集団訓練では、コミュニケーションスキルについて学ぶ機会もあります。
休憩時間は、そのスキルを実践を通して学ぶ場でもあります。

後半の作業が終わり、本日の仕事を振り返ります。
「正確に作業を確認することができました」
「時間を守って行動できました」
「真面目に取り組んだらかなり早く終わりました」

ヴィストカレッジでは、体験型トレーニングを通して働く可能性を拡げます。
本日ご紹介した「仕事体験」での気づきや課題は、集団訓練(定員10名。就労に必要なスキル訓練を行います)や
個別訓練(定員1~3名。一人ひとりのニーズに合わせたスキル訓練を行います)にて、
さらに深め、確かなスキルとして身につけていくことができます。

「今の自分のために」「将来の自分のために」できること、始めてみませんか?
見学・体験は随時受け付けております。お気軽にご連絡ください。

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